Ep.3-2 ページ37
『東都大学に通ってらっしゃるんですか!凄いですね…』
「…そうでもないですよ。」
『工学部、って機械弄りとかするんですか?』
「そうですね…。工学も様々な分野に分かれるので
一概に機械だけ、とは言えませんが…。
私の専門とする方は確かに機械の方ですね。」
『あ、じゃあ、車とかも好きだったりします?』
「えぇまぁ。ですが、車は少々嗜む程度かと。」
彼の素性を聞き出して、更に関心が募る。
穏やかな雰囲気が妙に心地良かった。
コーヒーを一口飲んで、ソーサーに戻すと彼が続けて言った。
「僕の話だけというのも退屈ですし、
_____そろそろ貴方の話も聞かせてくれませんか?」
『私、ですか?
うーん…そんなに話す事も無いと思いますけど…』
「女性に好感を持っていただけるのは大変恐縮なのですが、
なにぶん、私は貴方の事を全く知らないので。」
『そ、そうですよね…。』
「あぁ、勿論…教えたくない事は、
秘密のままでも構いませんよ。」
どこか含みを持った言い方に、既視感を覚えた。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2021年5月15日 2時