Ep.1-2 ページ21
『ていうか、え、コーヒーだよねコレ?!
…帰り道だったから良かったけど…あー…。
シミになっちゃうかなぁ…。』
肩にかかったコーヒーを見て溜息を吐く。
「悪い、少し考え事をしていてな。…君、家は何処だ?」
『……あのビルの向こうだけど…。』
「ほぉー、…あそこか。その服で行くのもなんだろう。
俺の車に乗ると良い。」
紙コップに残っていたコーヒーを口に流し入れ、
近くのゴミ箱に捨てて、溢れた時に汚れた手をタオルで拭く。
ポケットから別のタオルを取り出してAの前に差し出した。
「気休め程度にしかならんが拭いてくれ。」
素直にそのタオルを受け取る。
軽く拭き取っているとそのまま腕を引かれた。
路肩に止めてあった赤塗りに白のストライプが印象的な
マスタングに誘導され、助手席に座らされた。
「案内は任せたぞ。」
シートベルトを締めたのを確認して、車のエンジンを入れた。
車で送ってもらうほど遠くは無いんだけどなぁ、
と内心考えながら了解、と首を縦に振った。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2021年5月15日 2時