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1995年12月29日
とても寒い日の朝、大邱の大きな病院で私はこの世に生を受けた。
韓国人の父と、日本人の母を持つ私は
イ・A
という素敵な名前をつけて貰った。
明くる日、母と同じ日に運び込まれた女性が男の子を出産した。
同じ病室の母とはすぐに打ち解け、退院してからも交流を続けた。
家もさほど遠くなかった為、頻繁に行き来をして子供たちを遊ばせては日々の悩みを共有し、仲を深めていったそうだ。
2001年、11月。韓国の数え年で7歳、
満年齢で5歳の時に父の仕事の関係で日本に引っ越すことが決まった。
生まれ育った韓国を離れる日のことは今でも鮮明に覚えている。
あれは
鼻の奥をツンと刺すような寒い12月の出来事だった。
「A、本当に日本へ行くの？」
「うん、でも…行きたくない、怖いよぉ…」
見知らぬ地へ行くという不安から空港で大泣きしてしまった私の手を握り、こう言った。
「……日本は遠いよね
でもね、
僕がいつか迎えにいくよ」
一日違いで生まれた私たち
鼻のてっぺんにあるほくろが印象深かった
おやつはかならずなんでも半分こ
私の家に遊びに来たら帰らないと駄々をこねていた
私が髪の毛を結べばそれを真似したがっていた
毎年、誕生日は合同でお祝いしていた
2歳の誕生日は29日に
次の年は30日に、という具合だ
次の誕生日を一緒に祝えないことがとても悲しかった
国際線の搭乗ゲートを通る、お別れの時。
行かないと泣きわめく私を抱き抱えた父が一言「ごめんな」と言っていたけれど、私の目線は後ろを向いていた。
彼も父親に抱かれ、こちらに手を伸ばして顔を歪めて泣いている。
母同士も涙を浮かべていた。
.
「…テ、ヒョン！ぜったい…っ、迎えに来て…」
「待っててね…ぼ、くが…行くまで！」
これが韓国で彼と交わした最後の言葉だった。
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めーぷる(プロフ) - お茶さん» たくさんコメントありがとうございます！！もっともっもおもしろくしていけるようにがんばりますのでこれからもよろしくおねがいします！ (2021年9月2日 11時) (
レス) id: 2a7a7fb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！！ご期待に添えるように頑張っていきますのでぜひこれからもよろしくおねがいします！ (2021年9月2日 11時) (レス) id: 2a7a7fb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - はい！！！！ (2021年9月2日 7時) (レス) id: fd8b6df0ac (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ですよね〜♪ ってか、主さんがいない間に私たちで盛り上がっちゃってますね...(^-^)これからも二人でこのお話を応援していきましょう！(*≧∀≦*) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 7de6ed1446 (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - 彩さん！！それなです！メンバーの個性が溢れる詩、私も大好きです！ (2021年9月1日 8時) (レス) id: fd8b6df0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めーぷる | 作成日時：2021年8月27日 22時
