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ある日
廉くんの家を訪ねる用事があった。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
インターホンを鳴らすと廉くんのものでない男性の声が中から聞こえた
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この時気づければ良かったんだ
どこかで聞いたことのある、この声の持ち主の存在に
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｢はい？｣
｢どうして…｣
｢A｣
｢お父さん…｣
どうして？どうして、廉くんの家にお父さんがいるの？
違う、今ではもう他人、元父親が誰と暮らそうが私には何も関係ない。
｢なんで、ここにいるんだ｣
｢私は廉くんに、｣
｢父さん、誰ー？｣
｢あ、A！ごめん俺気づかなくて｣
｢…っ｣
自然と涙が頬を伝わるのがわかった
久しぶり見た元父親の顔、そして、今一番近くにいる人の父親になっていたこと
頭の中でグルグルとあらゆるものが混ざりあった。
｢…やっぱなんでもない｣
｢A？｣
その場からすぐに立ち去りたかった。
もう、一生見ることはないと思っていた父親の顔。
亡き母と私を捨てた父親。
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なぜ、神様はこんなにも私を不幸にしたがるのか。
紫耀が姿を消したこと。
廉くんが紫耀の代わりになったこと。
自分を捨てた親との再会。
その親が廉くんの親になっていたこと。
まるで全てが仕組まれているかのようだった。
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しゅあ(プロフ) - 涼介さん大好き♪さん» はじめまして、ありがとうございます！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: cba3c5e668 (このIDを非表示/違反報告)
涼介さん大好き♪ - はじめまして！この小説おもしろいです！更新頑張ってください。応援してます。 (2018年5月7日 6時) (レス) id: 252b74a3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅあ | 作成日時：2018年3月3日 17時
