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｢わかんない｣
｢え、わかってよ｣
｢美勇人じゃないもん、｣
｢じゃあ、ヒント｣
そう言って、美勇人は私を抱きしめた
｢ん？｣
｢まだわかんない？｣
抱きしめる力を強めた
｢好き、？｣
ううん、と首を振る
そして、また、より強い力が加わる
｢大好き、？｣
美勇人はまた、ううん、と首を振る
．
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もう、わかんない……
．
｢あーー？｣
｢あ？｣
｢いーー？｣
｢あ、あいしてる？｣
｢そう！｣
遠回りすぎる美勇人からの言葉
どうせなら、美勇人の口から聞いたい
｢ちゃんと言ってくれなきゃ、わかんないよ｣
｢Aならわかってくれるって思った｣
｢そんな、私、エスパーじゃないもん｣
｢エスパーじゃなくても、感じ取って｣
｢無理です｣
｢鈍感｣
ほっぺを膨らませて、わかりやすく拗ねる
拗ねる要素なんてどこにもないはずなのに、
｢わかんなくてもいい、わかんなくてもいいから、感じて｣
そう言って、より一層強く強く苦しいくらい私を抱きしめた
美勇人が何を言いたいのかわからなかった
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でも、多分、多分だけど
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ちゃんと届いてるよ
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月見草
花言葉⋮無言の愛情
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作者名：しゅあ | 作成日時：2018年12月2日 1時
