過去という名の光。Ⅱ (ページ8)

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夢と現実の境目ページ8

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｢A、愛してるよ｣

｢Aが遠くに行っちゃいそう｣

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ふと目が覚め、夢だったことに気づく。

なんでこんな夢を見てしまうんだろう。

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遠くに行ってしまったのは紫耀だった。

愛してるよ、と言い残して遠くへ、
愛してるなんて言われて忘れることなど出来るわけないのに、

紫耀はその言葉を残して行った。

ずるいよ…紫耀…

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1ヶ月くらいたったのかな、、

大学が帰ってきて紫耀の荷物、存在がなくなっていることに気づいた。

連絡も取れなくてどうすることも出来なかった。

そんな中、私に手を差し伸べてくれたのは廉くんだった。でも、廉くんは私の元父親と今暮らしていた。廉くんの母親が私の父親の再婚相手だったんだ。

廉くんの想いに気づいていた私は廉くんと距離を置き、仕事で久しぶりに付いてくれた顕嵐に頼った。

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傍から見れば男好きでたらしだとしか思われないだろう。

実際、そうかもしれない。

誰かがないと生きれない人間になってしまったんだと思う。

寂しくて、人肌が恋しくて…
求めてしまうんだ。特別な存在を。

紫耀の存在は大きかった。

紫耀と再会する前、どんな生活を送っていたのかが思い出せない。
たった一人で生きていた自分が本当の自分だったのかすらも曖昧だ。

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