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紫耀と会ってから2週間が経った
紫耀からの連絡もないし、来る気配もない。
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｢ちょっと、ユカちゃんなにやってるの！｣
ボーッとしていたせいかお客様のグラスに注いでいたお酒を入れすぎてこぼしてしまった。
新人みたいなミス……
｢失礼しました…｣
｢大丈夫かい？いつものユカちゃんじゃないよ｣
こんなことお客様に言われるの初めて
いつもの私じゃなくさせてる理由、思い当たるのはひとつしかなかった。
でも、そんなことお客様に話せる訳なんてなくて
｢大丈夫です……お酒の匂いに少し酔っちゃって｣
そう笑って誤魔化す
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｢A、最近どうしたの？｣
｢顕嵐、｣
濡れてしまったドレスを交換しようと裏に戻ったら、顕嵐がいた
｢Aらしくないミス、多いよ｣
｢……わかってる｣
｢分かってるならさー、｣
｢分かってるからっ！｣
声を荒らげて取り乱してしまった。
こんなのは私じゃない。そんなこと一番自分が分かってるのはずなのに、心の中で紫耀のことがずっと引っかかってて解きたくても解き方が分からない。
苦しくて、怖くて、押し潰されそうで……
｢A、もう上がりな、店長とお客さんには俺から伝えとく｣
｢……まって、自分で伝える｣
｢そうゆう所は変わらないんだな。｣
｢店長は今店出てるから、俺が伝えとくよ｣
｢ごめん、ありがとう｣
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作者名：しゅあ | 作成日時：2018年8月21日 4時
