過去という名の光。Ⅱ (ページ12)

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どこからどこまでが友達だなんて人それぞれ、クラスが同じになっただけで友達だと言う人もいるけど…

話さない人のことを友達と呼べるのか
嫌いな人のことを友達と呼べるのか

私は呼べない

多分、皆の友達という範囲が広すぎるんだ

私の中の友達としての条件は何も話さなくても一緒にいられる人
つまり、話をしなくてでも気持ちが伝わることが出来る、そんな人

だから、嫌われたくないって思いをしたことが無かった。

紫耀と出会うまでは……

紫耀が私の人生を変えた、真っ暗な高校生活も全て

紫耀のおかげで私の人生に光がさしたんだ

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｢紫耀…｣

｢なんでおるん｣

｢……武田さんから聞いたの｣

紫耀の後ろから顔を出したのは私よりも年上で綺麗な女性だった

｢紫耀の妹？はじめまして木下奈緒です｣

｢……｣

紫耀の妹なんかじゃない、
でも、紫耀のなに？って聞かれたら答えられない
そんな関係。

｢迷惑やから帰って｣

｢…っ｣

バタンと音とともに閉ざされた扉

紫耀と会うのも最後だ、と言われるように耳に残るその音が、私の心を苦しいくらいに締め付けた

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