独身3 ページ5
迅はどこか切なげな表情を私に向けた。
恐らくこの未来が視えていたんだろう。
口を開こうとしていたが、迅が喋る前に私の持っていたバッグを投げた。
迅は片手でキャッチをして、私を見た。
『私今日から玉狛に住むから。』
「…うん」
『でもその前に用事済まさなきゃいけないから、それよろしくね。迅。』
私は迅にいつもの笑顔を向けた。
「…うん」
迅は申し訳なさそうに、情けない笑みを浮かべて玉狛支部の方へ歩き出した。
馬鹿だなぁ。
別に迅があんな顔する必要ないのに。
まぁ、私がアイツと結婚しなければ良かったんだろうけど。
とりあえず、修羅場に出向きますか。
歩きながらアイツの両親に電話をかけた。
私は孤児だから
義両親にはお世話になった。
本当の両親だと思っていいと言われた時はつい号泣してしまった。
そんな2人に
こんな報告するのは申し訳なさすぎる。
けど、どうしようもない事なので仕方ない。
《はい、もしもし川島です。》
出たのはお義母さんだった。
『もしもしこんにちは。ご無沙汰しております。Aです。』
《あらぁ！Aちゃん！！久しぶりねぇ元気してた？武人とは仲良くやっているかしら？》
声から笑顔で話しているのが容易に想像できた。
『……その、ことでお話があるんです…今からそちらへ伺っても宜しいでしょうか？』
声が震えないように必死に我慢した。
《あら…どうしたの？喧嘩でもした？うちになら何時でもいらっしゃい！待ってるわ。》
失礼します、と言って電話を切った。
『……っはぁ……』
気が重い。
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犯人は俺 - この小説めちゃくちゃ面白いです、続編ないのもったいないですよ！気長に待ってるんで更新頑張ってください！ (8月10日 11時) (
レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 初めて感想書きます、めちゃくちゃおもしろかったです。続編待ってます！！いやぁみんな尊い (2022年3月8日 20時) (レス) id: bb0c583452 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続編待ってますね。 (2022年2月2日 8時) (レス) id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
レモンとみかん人(プロフ) - 続編なかったんですけど… (2022年2月1日 22時) (レス) id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
レモンとみかん人(プロフ) - 続編なかったんですけど… (2022年2月1日 22時) (レス) id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月 | 作成日時：2018年12月5日 3時
