もう、いいや

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慧side

おもむろに千尋の腰の部分を触ると明らかに濡れている



慧｢圭人っ！医者と看護師とストレッチャー！｣

圭人｢うんっ！｣


絶えず溢れ出してくる血を着ていた白衣で強く強く押した



慧｢…いつまで居るんだよ…


早く失せろ！｣

宏太｢ﾁｯ…行くぞ｣



宏太たちと入れ替わるように圭人が戻ってきた



慧｢大量出血！輸血パック用意！それから緊急手術するからオペ室開けてて！｣

圭人｢慧にぃ！


大丈夫だよね…？｣

慧｢大丈夫、絶対に助けるから

雄也たちに連絡して｣

頷く圭人に笑いかけて俺はオペ室に入った


千尋は思ったよりも深く刺されていて少し時間が掛かったけど成功した






オペ室を出ると圭人が呼んでくれた雄也に光







それに裕翔に大ちゃんまで来てくれていた




雄也｢慧っ！千尋は！？｣

慧｢大丈夫、成功したよ

麻酔が切れたら起きるからみんなで待っていよう｣

光｢よかった…｣

裕翔｢ねぇ……なんでこうなったの｣

圭人｢今日ね、僕と千尋で院内学級に行ったんだ

で、帰ってきたら部屋に宏太にぃと涼介と侑李が居て……

千尋が…っ！ｸﾞｽｯ…大丈夫って…慧にぃには自分から出ていったって…ｸﾞｽｯ…僕が守りきれなかったぁ…｣

光｢圭人大丈夫

ほら、おいで｣

圭人｢うわあああああああん｣

大貴｢圭人泣くなよ…俺もちゃんと…見てるだけじゃなくて支えてやればよかった…｣

慧｢今更責めたってなにもならないよ

今は千尋を安全な場所に移さないと｣

裕翔｢…実家は？｣

雄也｢あぶねーだろ｣

慧｢いや、在り来りの場所なら案外来ないもんだよ｣

雄也｢じゃあ、実家に帰るってこと？｣

慧｢そうだね

治療は家でも出来るし｣

大貴｢でも、いつ帰るの？｣

慧｢そこは任せて｣




千尋…




今度こそはちゃんと守るから





俺らより小さい身体で全てを背負わないで

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