もう、いいや

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健人side


今日は骨折したマリウスのお見舞いに風磨と聡を誘って病院にやってきた



最近風磨が酷くやつれてきている



それも考えて今日は話してみようかと思っていた



健人｢風磨ちょっといい？｣

風磨｢なんだよ｣

健人｢千尋ちゃんに会ったって本当なの？｣

風磨｢あぁ…2日前ほどに千尋の兄貴だっていう奴らの家に行ったんだよ｣

健人｢よくわかったね

どうやって探したんだ｣

風磨｢勝利だよ

あいつと一緒に探したんだ｣

健人｢そうだったんだね｣

聡｢何話してるのー？｣

健人｢ん？大人の話｣

聡｢あ！また子供扱いした！｣

風磨｢事実だから認めろ｣

聡｢何なんだよ！…あれ？ねぇ！あれって千尋ちゃんじゃない？｣



聡が指さす方を見ると車椅子に乗った女の子がいた


フードを被っていて顔は見えないけど千尋ちゃんかもしれないと思った



声を掛けると紛れもなく千尋ちゃんで


顔は痣だらけだった


すぐにお兄さんたちが来て、千尋ちゃんを抱き上げて病院に帰ろうとすると風磨が我慢出来なくなって1段と低い声が響き渡っていた



千尋ちゃんは抱っこしてもらっているお兄さんにずっとしがみついていたけど風磨が近づくとガクッとなってしまった



慧｢千尋！千尋！｣

風磨｢千尋どうした！？｣

雄也｢来るな！俺ストレッチャー持ってくる！｣

聡｢千尋ちゃん…？なに、どうしたの？｣

慧｢ちょっとその君！点滴のパック持ってて！｣

健人｢あ、はい！｣

慧｢やばい…呼吸停止してる…｣

雄也｢慧！ストレッチャー持ってきたぞ！｣

慧｢呼吸停止中！ゆっくり持ち上げるよ｣



ストレッチャーに乗せられた千尋ちゃんはそのまま病院の中に運ばれて行った

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