私のお父さんは敵【ヒロアカ】 (ページ3)

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オールフォーワンside

「…パパと一緒に暮らそう？」

『パパと…？…暮らす！！』

本当はこの子供の父親なんかじゃない

赤の他人だ

でもほっとけなくて

偶然にしてはおかしいと思った

似ているなら好きに使える

だから

"この子のパパ"の肩書きを利用して

暮らそうと思った

「お父さん、色々記憶が無いんだ…だから全部知ってること教えて欲しいな」

『いいよ！だから私の個性とママの個性忘れてたんだ…全部教えてあげる！』

・

オールフォーワンは子供の話を聞いていくうちに大体は分かった

①子供の名前は【花園A】だということ
②個性は【与奪】人のものを奪い、与える個性。
③父親の個性は【生殺与奪】命を奪い、与える個性。
④Aの年齢は5歳。
⑤親が離婚したのはAが4歳のとき、個性が原因
⑥母親の名前は【花園桜】父親は【極奪太一】※離婚したためAの苗字は花園
⑦母親はAの個性によって殺された
⑧父親は死んだと言われているが詳しくは知らない

との事だった

「教えてくれてありがとう。これから僕について来てくれるかい？」

『もちろん！パパと似ている個性だから、色々教えて欲しいの。だめ？』

確かに似ている

いや…僕の個性は個性を奪い、他者に与える個性だ

Aの本当の父親とは少し違う

「僕の個性は少し違うんだ…嘘を教えてごめんよ」

『？違うの？じゃあ、なぁに？』

「【オールフォーワン】っていう個性だよ。他者の個性を奪い、他者に与える個性かな。」

しっかり教えたのは初めてか？

いや弔にも教えた

どんな反応を…『凄い！個性を奪えるんだ！！私も奪えるよ！』

あぁそうだ。この子とは似た個性だから変な目では見られないのか。

僕の個性よりこの子の個性の方がいい個性だ

僕は個性しか奪えない

でもこの子は個性も奪えて命も奪える。なんでも奪えるのか

『ねぇ、パパ！これから…どこに住むの？ここ？違うところ？』

「…そうだね。違うところに行こうか？」

『うん！』

数日後その家が無くなる。ということはまだAは知らない