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翔「別に気にせんでええよ！
その代わりこれから仲良くしてな。」
「うん、よろしくね！」
ちらっと時計を見るともう少しで次の講義が
始まる時間。
翔「じゃあね！また！」
「うん、じゃあね。」
早足で歩きながら友達のところへ戻る翔吾の
後ろすがたを見つめながら
私は吸血鬼なんだけどな……
なんてことを思っていた。
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「ただいまー」
リビングで声が聞こえる。
まだ私が帰ってきた音が聞こえてないらしい。
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壱「ねぇ、Aはまだ？
遅いんやない⁉俺もう喉乾いて死にそうなんやけど」
彰「だから〜！Aが帰ってきても今日壱馬は飲めないって。
喉乾いたならドリンク飲んで！」
壱「ドリンクまずいもん！
やっぱり本物が一番や！」
……まだやってる。
壱馬に飲ませた次の日はいつもそうだ。
一日中欲しがって、私と追いかけっこになる。
深呼吸をしてリビングのドアを開けようとすると
横から腕が引っ張られた。
「うわっ…なに⁉」
廊下には電気がついてないから真っ暗な中、
そのまま腕を引っ張られながら
どんどん奥の部屋に連れられる。
ある部屋に入れられて
ベッドに座らされ薄暗い中、周りを見渡す。
この部屋は……
「まこっちゃん？」
すると私の目の前に立っていたまこっちゃんが
私をいきなり押し倒した。
「きゃ…！
……どうした…の…？」
外の明かりが窓に漏れている光だけで
薄暗い部屋の中、
まこっちゃんの表情は見えなくて
私の上に乗ってきて見下ろされる。
「……今日は俺。
早い者勝ちだし。」
最初は何を言っているのか分からなかった。
けど、考えながらまこっちゃんを見つめていると
照れたのか、私から目を逸らすのを見て
ふふっと微笑んだ。
「………どうそ。」
いつも壱馬や海青に取られるもんね。
しかも"歳下"だから譲らないといけない感じだし。
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「……いただきます」
そう言って最後に見たまこっちゃんの顔は
本能のまま、吸血鬼になっていた。
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あゆ(プロフ) - りーさん» ありがとうございます！実はハッピーエンドにするつもりはなかったんです笑まだ番外編として更新していますので、もしよかったらのぞいてみてください！ (2017年5月8日 20時) (
レス) id: 67d735d3cb (このIDを非表示/違反報告)
りー - ハッピーエンドになると思ってたのに、まさかの展開。面白かったです (2017年5月7日 23時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ランペさん» 結構好きです（笑） (2017年4月13日 22時) (レス) id: 67d735d3cb (このIDを非表示/違反報告)
ランペ - pink系のお話好きですか？ (2017年4月13日 19時) (レス) id: e3a187195b (このIDを非表示/違反報告)
玲璃菜(プロフ) - あゆさん» はい！よろしくです！ (2017年4月5日 11時) (レス) id: 034b717cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2017年3月22日 12時
