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｢...すばるくん？どこ、いく、の？｣
家とは真反対の方向に僕の腕を引っ張って歩くすばるくんに何回も聞いてるのに、一向に答えてくれる気配がない。
何か怒らせるようなことしたっけ？って考えるけど、今日は仕事でなんも迷惑掛けてないはずやし、仕事のことではないと思う。
｢ん、乗れ｣
路肩に停まってる黒い車の扉を開けて、乗れ、なんて言われてもすんなり乗れるわけもない。
｢...でも｣
このまま僕が車に乗って、すばるくんはどうするん？
扉閉めてどっか行ってしまうんやろか。
そもそも運転手の人の顔も分からへんけど、誰の車なん？
戸惑いが隠しきれんくて、掴まれてたはずの腕で、今度は僕がすばるくんの腕を掴む。
いややって気持ちを込めて見上げたら、すばるくんは困った顔。
｢ちゃんと俺も乗るわ。先乗れって合図やん｣
あほかお前はって笑われて、頭の中散らかって必死にすばるくんの腕にしがみついたのが恥ずかしくて慌てて車に乗り込んだ。
｢...置いていかれると思った｣
走り出した車の中、自分の口から出たんは、情けない言葉と声。
それでもすばるくんの手のひらが僕の頭を優しく撫でてくれるから、そんなんどうでも良くなる。
｢こんな夜の街にお前置いて行くわけないやろ。危なっかしいねんから｣
って言われたのはちょっと心外やけど、それでもちゃんと隣にいるすばるくんにホッとする。
｢一週間前のこともう忘れてんのかお前｣
目を見開いて聞かれて、一週間前の記憶を辿る。
一週間前...？
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神流(プロフ) - 杏奈さん» 一応、『今夜このまま』というタイトルで書かせて頂いておりますが、もしかしたらログインユーザーでないと見つけられないかも知れません...こちらのサイトの決まり上申し訳ないです(泣) (2019年2月26日 16時) (
レス) id: eb9eb7727a (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 裏短編集読みたいのにもう長らく見つけられてません（泣） (2019年2月18日 22時) (レス) id: ef58cf710e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神流 | 作成日時：2018年11月15日 12時
