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亮ちゃんの口から出た“すばるくん”という言葉に心臓がドキリと高鳴る。
｢っ、そんなん、まだ決めてな｣
｢大倉｣
俺の言葉を遮って亮ちゃんは諭すように俺の名前を呼ぶ。
｢でも、だって…｣
｢これ以上中途半端なことすんなや｣
亮ちゃんの言葉は、グサリと胸に刺さる。
｢お前が“すばるくん”の人生を変えてしまったんは事実や｣
｢でも、お前が“すばるくん”を好きで仕方ないのも事実やろ｣
自分の落し前は自分でつけろ。
それだけ言うと亮ちゃんは、仕事やからと電話を一方的に切ってしまった。
携帯の無機質な音を片耳で聞きながら、亮ちゃんの苦しそうな顔が頭をよぎった。
亮ちゃんは、一度だって俺に好きやと言ってくれたことは無い。
それでも、亮ちゃんが俺に抱いてくれてる気持ちは痛いくらい伝わってきてた。
俺が泣けば黙ってそばに居てくれたし、人肌恋しい時は抱き締めて眠ってくれた。
亮ちゃんがおらんかったら、きっと今頃俺はボロボロになってたと思う。
これは、亮ちゃんからのエールやと思うから。
溢れてた涙を必死に拭いて、携帯のロックを開く。
とにかく、会わないとあかん。
電話に出てくれなくても、必死に探す。
拒否されても、無理矢理にでも会ってもらう。
何を言うのか、自分がどうしたいのか、すばるくんは何を思ってるのか。
そんなのは何も分からへんけど、これ以上逃げたくない。
亮ちゃんに押された背中で、走るしかない。
震える指先で、彼の名前をタップした。
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神流(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいですヽ(；▽；)ノまだまだ出始めの不束者ですがご愛読頂けると光栄です。新作を書き始めたところなので、そちらも是非チェックしてみてください(^^) (2018年4月30日 18時) (
レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 完結おめでとうございます。神流さんのすばくら大好きです！次回作も楽しみにしています。 (2018年4月28日 8時) (レス) id: fc2a36b4f9 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ジーナさんにご指摘頂くまで気付くことが出来ず、申し訳ありません。ご指摘頂きありがとうございます。続編については少し考えさせていただくことにします。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ですが、今回はあくまでセッションでの3人を見て連想した話なので、完全に影響を受けていないとは言えないかも知れませんが、私の連想を文字にした形です…。登場人物や相関図が被ってしまっているのは気付いており、本来ならどこかで説明するべきでした。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ジーナさん» はじめまして。ジーナさんが仰ったぴぃすさんは、私が名前を出すことすら烏滸がましいくらい尊敬している作者さんです。もちろん作品も読ませて頂いておりますし、私の作品の設定が似てると思われるのも納得できます。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神流 | 作成日時：2018年4月5日 19時
