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｢ん……｣
目を覚ますと外はすっかり明るくなって、遠くから聞こえる蝉の声に、ああそういえばもう夏やったっけってぼんやり考える。
昨日の最中も泣き過ぎたせいか頭がズキズキと痛くて、気怠い感じが纏わりついてる気がする。
泣きながら声を出し続けたせいか、喉も痛いし。
でもあれだけめちゃくちゃになってたはずの身体は綺麗に拭かれてて、亮ちゃんやってくれたんかなって申し訳なさと嬉しさがごちゃ混ぜになる。
指一本動かすのも怠くてぼーっとしてたら寝室の扉が開いて亮ちゃんが入ってくる。
｢おーくら、大丈夫か？｣
｢ん……いたっ｣
名前を呼ばれて仕方なく身体を起こそうとしたら、腰に激痛が走る。
｢亮ちゃん、いたい…｣
もう一度ベッドに横になった俺を見て亮ちゃんは察したんか、鼻で笑ってベッドの脇にしゃがみこむ。
顔だけを亮ちゃんの方に向けたら、そのまま頬っぺをにゅいーんと伸ばされる。
｢…いひゃい｣
｢…ふっ、お前声ガッサガサやで｣
そのまま頬っぺを摘んだり伸ばされたりして遊ばれてたら、何故か笑えてきたのに、涙も出てきて。
｢…ごめん、亮ちゃん｣
結構真剣に謝ったのに亮ちゃんはまた笑う。
｢なんで笑うん｣
ちょっと拗ねてみせたら亮ちゃんは俺の頬っぺをするする撫でる。
｢昨日は俺がしたくてめちゃくちゃにしただけ。声ガッサガサやしどうせ腰も立たんねんやろうからここおれ。水持ってくるわ｣
最後に頭をぽんぽん叩かれて、子供扱いされてるみたいでちょっと悔しい。
でも、心が軽くなったのは事実で。
｢…ありがとう、亮ちゃん｣
彼が出て行った扉に向かって、そう呟いた。
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神流(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいですヽ(；▽；)ノまだまだ出始めの不束者ですがご愛読頂けると光栄です。新作を書き始めたところなので、そちらも是非チェックしてみてください(^^) (2018年4月30日 18時) (
レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 完結おめでとうございます。神流さんのすばくら大好きです！次回作も楽しみにしています。 (2018年4月28日 8時) (レス) id: fc2a36b4f9 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ジーナさんにご指摘頂くまで気付くことが出来ず、申し訳ありません。ご指摘頂きありがとうございます。続編については少し考えさせていただくことにします。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ですが、今回はあくまでセッションでの3人を見て連想した話なので、完全に影響を受けていないとは言えないかも知れませんが、私の連想を文字にした形です…。登場人物や相関図が被ってしまっているのは気付いており、本来ならどこかで説明するべきでした。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ジーナさん» はじめまして。ジーナさんが仰ったぴぃすさんは、私が名前を出すことすら烏滸がましいくらい尊敬している作者さんです。もちろん作品も読ませて頂いておりますし、私の作品の設定が似てると思われるのも納得できます。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神流 | 作成日時：2018年4月5日 19時
