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二人の間に流れる沈黙が痛い。
俺が悪いことは明らかやし、亮ちゃんにはどんな言い訳も通用しないのも分かってる。
こんな状況でも、どうにかこの場を乗り切って、すばるくんとのことを水に流してもらう方法は無いかと考えてる自分の浅ましさには呆れる。
どれくらいの時間が経ったんか、痺れを切らしたように亮ちゃんがまた長いため息を吐いた。
ああ、俺は優しい亮ちゃんにも呆れられたんやな、なんてどこか他人事みたいに考えてた。
次に亮ちゃんが何を言うかなんて、想像すらもしてなかったから。
「…そんなにあの人と別れんのが寂しいんやったら、俺にしたらいいんちゃうん」
「……………へ?」
亮ちゃんがあまりにサラッと、事もなげに言うから、なんか聞き間違えたんかと思って、思わず聞き返す。
「やから、別れて寂しくなるんやったら、俺が相手したるって言うてんねん」
「え、待っ…」
俺の抗議の声なんて一切耳に入ってないかのように、亮ちゃんは間髪をいれず続ける。
「抱いて欲しいんやったら、俺が抱いたるし、人肌恋しいんやったら、添い寝でもなんでもしたる」
驚きすぎて声も出やん俺の目を真っ直ぐ見て話す亮ちゃんを黙って見つめ返すことしかできひん。
「せやから、もう渋谷さんとは会うな」
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神流(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいですヽ(;▽;)ノまだまだ出始めの不束者ですがご愛読頂けると光栄です。新作を書き始めたところなので、そちらも是非チェックしてみてください(^^) (2018年4月30日 18時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 完結おめでとうございます。神流さんのすばくら大好きです!次回作も楽しみにしています。 (2018年4月28日 8時) (レス) id: fc2a36b4f9 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ジーナさんにご指摘頂くまで気付くことが出来ず、申し訳ありません。ご指摘頂きありがとうございます。続編については少し考えさせていただくことにします。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ですが、今回はあくまでセッションでの3人を見て連想した話なので、完全に影響を受けていないとは言えないかも知れませんが、私の連想を文字にした形です…。登場人物や相関図が被ってしまっているのは気付いており、本来ならどこかで説明するべきでした。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
神流(プロフ) - ジーナさん» はじめまして。ジーナさんが仰ったぴぃすさんは、私が名前を出すことすら烏滸がましいくらい尊敬している作者さんです。もちろん作品も読ませて頂いておりますし、私の作品の設定が似てると思われるのも納得できます。 (2018年4月27日 0時) (レス) id: 88d8a22e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神流 | 作成日時:2018年4月5日 19時