HiGH＆LOW ~A queen of the night

エピソード 40 ページ42

どうして「月」と呼ばれるようになったのか。









それは…







最近私は、目標を作った。









「涼太と私の秘密基地の丘に、涼太のお墓を作ること」


山王街が一望できる、あの丘。
もちろん、あの川も見える。









とりあえず忘れたかった、涼太のこと。


一旦、私の頭の中で整理して、私の過去にしたかった。









それが男を使った汚いお金だとしても。









丘にお墓を作るのは費用がいる。

土地代もそうだし、お墓を作るためのお金とかも…







だから私は、クラブなどで出会った男に誘われて二人きりになった時、ナイフと広斗にぃに教わった喧嘩で男を気絶させ、お金を奪った。





あ、広斗にぃって言うのはね…
あの雨宮広斗のこと。
あれから、本当に親しくなった。



だから、広斗にぃって呼んでる。









そして、最期に月下美人を置いていく。
花なんて咲いてるとこ、稀に見れないから、別に花なんて咲いてないけど。



なんかかっこよくない？
最後に花を残すなんて。

ただ、それだけのこと。







意味なんて知らなくてもいい。









そして私は、「月下美人」の頭文字をとって、「月(るな)」と呼ばれるようになった。

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