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『北斗、私のこと本当に好きだった…？』
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あの日の「好きな人ができた」の言葉。
今でもなお、私を見つめる寂しそうな瞳。
全てが反比例して、北斗の気持ちがわからない。
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『……北斗の気持ちを教えて』
松「……初めは、」
『……？』
松「初めはただの嫉妬心だった、」
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そう言うと、ポツリポツリと喋り出した北斗。
一言一句逃さないように、きちんと耳を傾ける。
北斗の言葉に。北斗の気持ちに。
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松「元々樹の友達だったから、男女関係なく人と仲良くなるのが得意な人だと思ってた。
俺には無いものを持ってて、尊敬してた」
『…そんな風に思ってくれてたんだ』
松「思ってたよ。ずっと。……告白してくれる前から」
『……っ』
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すごく愛おしそうに私を見つめる北斗の瞳。
前、樹が言ってた「北斗は好きでもない奴と付き合うほど不誠実な奴じゃない」という言葉を思い出した。
北斗、私のことちゃんと好きでいてくれてたんだね。
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松「……でも、その尊敬の気持ちが段々嫉妬に変わっていった」
『ぇ…』
松「只でさえクラスが離れてて学校ではあまり会えないのに、廊下ですれ違う度に見るAの姿は、他の男や知らない女友達と笑ってるAだった」
『！』
松「最初は憧れてたAの社交性に、段々と苛立ちを覚えていく自分がいた」
『……、』
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私からしたら目黒や康二はただの友達。
でも彼からしたら違う。私は北斗を知らず知らずのうちに傷つけてたんだ…。
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松「目黒と話してるトーンと、俺と話してるトーンが違うかったり、そんな些細なことも気になるようになった」
『それは…っ、！北斗が好きだったから、嫌われたくなくて……。まだ殻を破れてなかった、のかも、』
松「うん。さっきの話を聞いてたら、きっとそうなんだろうなと思った」
『…ごめん』
松「俺も素直になれなかったからお互い様。
嫉妬してるなんてカッコ悪くて言えなかった」
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お互いがお互いに殻を破れず、自分が傷付きたくなくて本音も語れなかった。
もっと早く話し合ってたら、違う結末もあったの…？
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松「………だから、1番最悪な方法をとった」
『…え？』
松「嘘をついた」
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うそ…？
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: シイナ。(プロフ) - ながのさん» ながの様初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。これからは何度も読み直す暇がないくらい、適度に更新できればと思っていますので、これからも応援の程よろしくお願い致します(^^) (2023年4月7日 19時) (
レス) id: bf68e1c28a (このIDを非表示/違反報告)
: シイナ。(プロフ) - りんさん» りん様初めまして。温かいコメントありがとうございます。少しずつですが更新を再開いたしましたので、阿部ちゃんとの今後をこれからも楽しんでいただければ幸いです(^^) (2023年4月7日 19時) (レス) @page16 id: bf68e1c28a (このIDを非表示/違反報告)
ながの - はじめまして。このお話で阿部くんと北斗くんが更に好きになりました。何度も読み返してます。大好きです！ (2022年12月31日 12時) (レス) id: 3720a516c2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - コメント失礼しますm(_ _)mこのお話すごく好きです!!今後阿部くんとどうなるのか気になります!!更新楽しみにしてます!! (2022年8月28日 1時) (レス) id: d1a0f9b1ae (このIDを非表示/違反報告)
: シイナ。(プロフ) - 淘蒼toaさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです…！！これからも面白いと思ってもらえるよう頑張りますね！ (2022年6月9日 15時) (レス) id: a5957121ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：: シイナ。 | 作成日時：2022年6月8日 22時
