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田「どうなってんのかね〜」
目「……」
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俺はAとショッピングに来たはずなのに。
今ではコーヒーを飲む樹くんが目の前に。
……なんでこんな事に。
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田「悪ｨな目黒、巻き込んで」
目「あ、いや別に」
田「せっかくデートだったのに」
目「！」
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この人は鋭い。
周りをよく見る観察力と洞察力に長けてる。
上手く隠しているつもりの俺の気持ちなんて丸分かりってことか。
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目「……俺もアイツが本気で嫌なら手引っ張ってまで連れ出してました」
田「うん」
目「でもアイツにも思うところがあったみたいだし、アイツのためにもなるのかな…って」
田「うん、ありがとな目黒」
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半分本音、半分建前。
久しぶりの2人の時間に急に現れた北斗くん。
北斗くんと2人で消えたAの腕を、引っ張ってでも連れ去りたかった。
でも覚悟を決めたようなAの横顔がなんだかひどく綺麗に見えて。
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目「…樹くん、ありがとうございました」
田「うん？」
目「俺なら北斗くんと話し合ってきななんて言ってあげれなかったし、送り出せなかった」
田「…」
目「別れた理由も知ってます。だからこそ、2人になんてしてあげたくなかった。
でも、さっきの北斗くん、Aと俺が一緒にいるのを見て、なんかすごい泣きそうな顔してた」
田「……」
目「もし2人が話して、何かしらの誤解を解くことができるなら、それはAのためにもなる。
……だから、ありがとうございます」
田「……お前、いい男だべ」
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「Aにはもったいない」なんて言いながら俺の頭を乱暴に撫でる。
物凄く優しい顔で、乱暴な手つきで。
……Aとこの人が友達なのが、なんだか分かる気がする。
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田「俺も北斗のしたことは、どんな理由があったとしてもAを傷つけたことだと思ってる」
目「…」
田「でも俺はAの友達でも、北斗の友達でもある。2人の肩を持ってやりてｪのよ。
アイツらがまたくっつけばいいとかは思ってない。けどギクシャクしたままはヤなんだわ」
目「…はい。持ってあげてください」
田「おう。ありがと」
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樹くんはニコッと口角を上げ、一息つくように静かにコーヒーを口元に運んだ。
それを真似するかのように、俺もカップに手をかけた。
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: シイナ。(プロフ) - ながのさん» ながの様初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。これからは何度も読み直す暇がないくらい、適度に更新できればと思っていますので、これからも応援の程よろしくお願い致します(^^) (2023年4月7日 19時) (
レス) id: bf68e1c28a (このIDを非表示/違反報告)
: シイナ。(プロフ) - りんさん» りん様初めまして。温かいコメントありがとうございます。少しずつですが更新を再開いたしましたので、阿部ちゃんとの今後をこれからも楽しんでいただければ幸いです(^^) (2023年4月7日 19時) (レス) @page16 id: bf68e1c28a (このIDを非表示/違反報告)
ながの - はじめまして。このお話で阿部くんと北斗くんが更に好きになりました。何度も読み返してます。大好きです！ (2022年12月31日 12時) (レス) id: 3720a516c2 (このIDを非表示/違反報告)
りん - コメント失礼しますm(_ _)mこのお話すごく好きです!!今後阿部くんとどうなるのか気になります!!更新楽しみにしてます!! (2022年8月28日 1時) (レス) id: d1a0f9b1ae (このIDを非表示/違反報告)
: シイナ。(プロフ) - 淘蒼toaさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです…！！これからも面白いと思ってもらえるよう頑張りますね！ (2022年6月9日 15時) (レス) id: a5957121ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：: シイナ。 | 作成日時：2022年6月8日 22時
