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Story72 ページ31

病室に着くと津美紀は静かに寝ていた

これがもう1年近く続いている

A「早く目を覚ましてよ津美紀」

返事はない。

思い出すこれは中学のお話

恵「他人と関わる上での最低限のルール分かるか?」

「わかりません……」

たくさんの男たちを積み上げその上に座る伏黒恵

ちなみに積み上げられている男達はボコった人達だ

A「私はあなたを殺しませんだからあなたも私を殺さないでくださいでしょ?」

恵「そうだ殺しを何に置き換えてもいい
要は相手の尊厳を脅かさない線引き」

A「互いの実在をなす過程それがルールね」

恵「それを破って威張って腫れ物みたいに扱われてさぞ居心地よかったろうな」

A「パシリやカツアゲ全部これからは辞めときなよみっともないしね」

恵「次俺の前ではやったら殺すからな」

「俺らお前らに何かしたか??」

A「自分で考えたら?」

恵「それか死ね」

A「カツアゲしたお金は私が返しておくからバイバ〜イ」

武田「こらー!!」

A「やば武田さんじゃん」

恵「後は頼んだ」

A「へ?」

うにちゃんはそう言うと居なくなっていた

武田「こらー!!A君また君かー!!」

A「いや!私だけでは…!」

私の抵抗は虚しくうにちゃんの代わりに武田さんの説教受けましたとさ

A「ちょっと!何で逃げ……」

説教も終わりうにちゃんの元へ向かったが

うにちゃんの頭からはイチゴオレが垂れていた

話を聞くと津美紀に投げられたらしい

恵「アイツ……保護者ヅラしやがって」

A「津美紀はうにちゃんが心配なんだよ」

恵「誰も心配してくれって頼んでねぇよ」

A「でも津美紀は大切にしなちゃ駄目だよ
いつうにちゃんが一人になるか分からないんだよ?
せっかくの姉弟なんだからね」

恵「うるせぇお前には関係ない」

A「……確かにねでも本当にお姉さんは大切にね」

恵「?」

何でこいつはこんな哀しい顔をするんだ??

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作者名:鈴カステラ | 作成日時:2024年1月18日 0時

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