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Story52 ページ11
私の黒閃を受けた呪霊は建物を突き破り飛んだ
A「妖狐」
妖狐「コン」
A「西宮先輩に棘先輩と憲紀さんを硝子さんの所に運んでくださいって伝えて」
妖狐「コン」
A「さてうにちゃん動ける？」
恵「問題ない」
A「さっすが〜かっこいい〜！」
あれが灰被りの本気
先刻の黒く光った打撃は一体？
身体が震える
A「生きてますか〜？呪霊さん」
「灰被り……」
A「うにちゃん〜？」
恵「鵺」
帯電した翼を纏い呪霊に突撃する鵺
「ぐっ……！」
間合いを詰めて呪霊の眼の枝を引き抜く
A「ここ弱いですよね？」
「ぐぬわぁぁぁ！」
A「終わりです」
瀕死になりながらも呪霊は一言
「それは彼の方です」
恵「！？」
うにちゃんの腹部から花の芽が生えていた
A「うにちゃん！！」
うにちゃんに気を取られている隙に呪霊は私達から距離を取った
そして私に向かい枝の攻撃を一撃
身体を捻り腕に枝が刺さる
A「ッ！」
恵「A！！」
A「大丈夫問題ないよ
それよりも自分の心配をして」
「心臓を狙った一突き素晴らしい反応です
術師というのは殊の外情に厚いのですね
仲間が傷つく度に隙が生じる」
A「貴方達呪霊にはない感情でしょ？
私達は仲間を想い想われ戦う」
「……貴女は本当に灰被りなのですか？」
A「？」
「私の聞いた歴代灰被りはもっと冷徹で人を殺す事を何も感じないはず」
A「アハッその情報が本当なら私は灰被りではないですね
私は推しの為に生きるしがない美女ですから」
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2024年1月18日 0時
