武器を取る3 ページ7
ハク「まだまだ殺気が足りない」
ヨナ「殺気何てある訳ないでしょ？」
A「なら…追手だと思ってください」
ハク「いや…それじゃ駄目だアンタが殺したいと思う相手を想像しろ」
ヨナが弓を構える
ヨナ「そんな相手私にはいない！」
ハク「そうか…じゃあ俺をスウォンだと思って撃て」
A「………」
ヨナ「！？」
ヨナが放った矢はハクの顔スレスレで横切り木に当たった
ヨナ「お前のそういう所嫌いよそれでも…お前達を守る為なら誰かを犠牲にしてでも武器を手にしたいと望むの！！」
A「ヨナ様…」
ハク「守るとかそういう事言うな」
ヨナ「どうして？」
ハク「欲が出る……とにかく守るのは俺達の仕事です」
A「私達を道具だと思えって言ったでしょ？」
ハク「道具の心配はしなくていいんです」
ハク「だいぶ視界が悪くなってきたな」
A「こんな濃い霧初めて見ました」
ヨナ「ユンどこまで行ったのかしら」
ハク「霧深き幻の里…」
A「この辺で間違いないはずなのですが…」
ヨナ「ハク！A！大変！」
ハク「何も見えん」
A「どこです！？姫様！」
ヨナ「ここ！早く来て！」
A「これって…ユンさんの荷物…」
ヨナ「ユン！？どこ！返事して！」
A「！？」
ハク「！？」
「去れ！去れ！」
「この地より即刻立ち去れ！」
ヨナ「誰！？」
A「下がってください」
「これ以上踏み込めば天罰が下る」
ハク「霧に隠れて天罰とはさぞご立派な神なんでしょうね！」
ハクとAが一振りで霧を晴らす
「主ら何者！？一振りで我らの霧を晴らすとは」
ハク「アンタら龍の里の者か？」
「我々一族を知っているようだな」
「ならばますます生きて返す訳にはいかん」
「先程の小僧もお前らの仲間か！？」
A「ユンさんを連れて行ったのは貴方達ですね？ ユンさんはどこです？」
「あの小僧は………！？」
「ソナタ…赤い髪…」
「赤い髪だ…」
「しかし少女だ…」
男が立膝をつく
「何処より参られたか赤い髪の少女よ」
ヨナ「風の地神官様のお導きにより四龍の戦士を訪ねに来た…貴方は四龍の血を持つ人？」
「いいえ…我々は白き龍の守り人…ご案内いたしましょう」
「白龍の里へ」
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2023年11月26日 21時
