青龍 ページ23
A「ねぇ…ヨナ様はどこに？」
ハク「姫さん…どこに行った」
ユン「え？お姫様いないの！？」
キジャ「姫様！？どこですか！？」
ユン「そっちは！？」
A「居ないです…」
ユン「どこ行っちゃったんだよ…」
キジャ「！？この気配…近い！」
ハク「！？」
曲がり角からヨナの姿
A「ヨナ様…良かった…ご無事で…」
ハク「姫さん一体どこに…！？」
ユン「もう馬鹿！ちゃんと付いて来いよ馬鹿！」
ヨナ「ごめんなさい」
キジャ「良かったご無事で…」
ヨナ「えぇ！この者が助けて…」
そこには面を付けた青髪の男が立っていた
キジャ「…………ソナタ…」
男が走り出す
キジャ「！？待て！」
男の姿はもうなかった
その後には鈴が響いていた
A「あの仮面…そしてあの鈴…もしかして…」
ユン「どうしたの？」
キジャ「あの者だ…あの者が青龍だ！」
ユン「里の人間に地下に連れて行かれそうになった！？」
キジャ「おのれ！姫様を敬わないどころか地下に閉じ込めようとは！
余程私の逆鱗に触れたいらしいな！？」
ヨナ「キジャ！？顔が！」
A「その方連れてきてくださいよ…私が処しますから」
今にも手が出そうなA
ハク「落ち着け…一般人殺す気か？大人になれよ」
大刀をギラリと光らせながらハクは言う
ユン「アンタもな！元将軍！」
A「さっきの人は本当に青龍なんですか？」
キジャ「あぁ！」
ハク「だったら何で逃げたんだ？」
キジャ「分からぬ…青龍といい里人といいどうなっているのだここは…」
ユン「同じ龍の里でも白龍の里とは真逆って事だね 白龍の里を見てきたからここは異質に見えるけど」
A「本当は白龍の里が珍し過ぎるのではないでしょうか？
ここでは赤い髪の信仰もありませんし龍神の力を崇高な物としていません
むしろ忌まわしく思っている節もあります村人も本人も」
ユン「青龍からしたら俺らは本当に侵入者でしかないのかも」
キジャ「馬鹿な！四龍たるもの主の下に一刻も早く馳せ参じるものだ！
私は姫様に会って里を出るまで何も躊躇う事は無かったぞ！？」
A「キジャさんは迷いが無さすぎるんですよ」
キジャ「当然！」
ユン「いや…多分…褒めてないと思うよ」
ヨナ「でも…助けてくれたよ…青龍…優しい手をしていた…会って話したい」
A「…………そうした方が良いと思います彼は友達欲しがっていましたから…」
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2023年11月26日 21時
