高華の妖3

明るく ページ45

ヨナ「キジャ！キジャ！起きて起きて！いつまでも寝てるのー！？」

そこには酒に酔い寝ているキジャ

キジャ「はっはい！頑張ります！！」

ヨナ「アハハッ！キジャ変な顔〜」

キジャ「姫様！お元気そうですね！」

ヨナ「もっちろん〜元気元気〜！うわぁ！？」

ヨナは地面の石に躓いた

ハク「おっと」

A「危ないですよ」

すかさず手を差し出し支えたハクとA

ヨナ「元気元気〜」

A「姫様あまり無理をなさらないでください」

ヨナ「ユン何作ってるの？」

ユン「アワビ粥みんな酒ばっかじゃ胃に負担だからさ間にこれ挟もうと思って」

ヨナ「ん〜美味しそう！！よそうね！！」

ユン「え？」

ヨナは火で煮ていた鍋ごと持ち上げた

ヨナ「熱っ！？」

ユン「ヨナ！？大丈夫！？」

A「冷水です姫様これで冷やしてください」

ヨナ「ごめん……ありがとうA」

A「……お構いなくご飯召し上がっちゃってください」

ヨナ「みんなーご飯よーー！！」

「おーーーー！！」

「飯だーー！！」

ヨナ「美味しいー！流石ユン！天才ね！！」

「ヨナちゃん……こぼしてるよ？？」

「何やってんだぁ？嬢ちゃん」

「これで拭いて」

一同『え？』

ヨナはその場で服を脱ごうとしていた

「えっちょっと！！ヨナちゃん！？」

「ヨナちゃん！！？？！」

ヨナ「あっ……」

背後から羽織を着せたのはハクだった

A「男共に乙女の肌を見せてはいけませんよ」

ハク「着替えなら船長の部屋借りてください」

ヨナ「ハク……A……」

ヨナは顔を赤面させたまま船長の部屋へ

A「……私も少し行ってきますね」

ハク「はい見物料1000リン」

「はーー！？」

「今のは不可抗力だ！！」

ジェハ「というかせっかく良い所だったのに何で……」

ハクはジェハの顔面にチョップ

ジェハ「どうしたんだい？彼女達特にAあの子は顔に出やすいからね」

ハク「別に」

ジェハ「ふーん立派な大刀だねそういえばAも立派な薙刀持ってたよね
そんなの持ち歩いてたら街の人間が驚くのに」

ハク「ああこれまで街じゃ持ち歩かない様にしてたんだけどな
近頃平和ボケしてたからな戒めさ
それをきっとAも分かって持ち歩いてるんだろうな」

ジェハ「………」

いいねぇ今朝まで戦場にいたくせに平和ボケときたか

朝からハクとAからは殺気が出てる

その見据えた視線の先の人物に興味があるね

ああそれにしても何て哀しい殺気だ

阿波を→←再び2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す