高華の妖3

花火 ページ37

「っち！おい！そこのガキを射殺せ！！」

弓はユンに向けられていた

A「ユン！」

「死ね！！」

ユン「！」

あれ…痛みを感じない…？

ユンが視線をやるとユンを覆う様に庇ったAの姿

A「ッ……ユン無事ですか…、？」

ユン「A！？何で…」

Aの背には矢が刺さっていた

「やっぱりな！絶対に守ると思ったぜ！今のうちに殺せ！！」

A「ユン…姫様を連れて逃げて…」

ユン「A！！」

「ユンとAから離れなさい
近づいた者は射つ」

Aとユンがふりかえると弓を構えるヨナの姿

ユン「ヨナ…」

A「バカっなんで来た…」

「何ださっきの小娘かそんなヘロヘロ矢で何をする…」

ヨナの目は紅く光輝いていた

その目を見て役人は怯える

「ヨナ！俺の火薬を早く！あの火に！！」

ヨナは弓を捨てユンとAの元に走り出す

「ユン火薬は？」

「帯の中に仕込んでる」

ユンの帯から火薬を取り出したヨナ

そしてまた走り船の街灯の火に火薬をつけた

ユン「上がれ！」

A「上がれ！」

ヨナ「上がれ！」

花火は小さいながらも高く上がった

ヨナ「上がった！！」

A「ユン抱えますよ」

ユン「うわぁ！？」

ユンを抱え高く飛んだAはそのままヨナの元へ

ヨナの髪を掴んでいた役人に蹴りを入れるA

A「誰に触れてんのよ」

「なんで矢刺さってんのにあんなに動けんだよ！」

「ホントに化け物か！？」

A「2人共私の後ろに居てください」

ヨナ「A…！お前！矢が、！」

ユン「ごめん！！俺を庇ったから……」

A「気にしないで」

Aは矢を背中から乱暴に取った

A「ッ！！」

「こいつらも海賊だ！殺せ！」

「薙刀女は手負いだ！！」

A「２人は殺させない」

ヨナ「A！それ以上は！」

ユン「無茶だよ！！」

A「姫様…ユン…私は高華の幻妖お任せよ」

役人の元には一直線で向かうA

ヨナ「Aー！！」

頑張ったね→←女装のユン

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