高華の妖3

その手を2 ページ35

A「滝夜叉姫来て」

薙刀を具現化したA

「アンタ…どっから薙刀を…」

A「内緒です」

ユン「行こう」

ヨナ「えぇ」

「待って！私も手伝うわ」

ユン・ヨナ「えっ」

「私の父さん船大工なの船の造りには詳しいから
近道を案内できる」

ヨナ「ありがとう！」

ユン「でもどうして…」

「さっき私達に言ったでしょ？
助けがきたら信じてその手を握り返せって
この街を変えたい…私達も」

ヨナ「…………」

ユリ「私の名はユリ」

ヨナ「私はヨ…えっとリナ」

A「私は天使」

ユリ「嘘おっしゃい」

A「本当ですよちゃんと舞い降りたでしょ？」

ユリ「！？」

「もうすぐ天使が舞い降りる」

ユリ「……そうね」

ユン「俺…私はユン足を引っ張らないでよね」

ユリ「アンタ生意気ね」

響く役人達の悲鳴

ユン・ヨナ「！？」

A「始まりましたね急ぎましょう」

ユリ「待って！えっとテンシ？」

A「何か？」

ユリ「アンタのその武器それにあのラリアット
普通の人は出来ないわッ
貴女はスウォン陛下が探してる高華の幻妖なの？」

A「………違うわ私は陛下さんとも面識はない」

ヨナ「……」




「いよいよ海賊共と決戦か」

「あれだけの傭兵が居るんだこの船までは来れんさ」

A「へーどれくらいの傭兵の人数なんですかね〜とても気になります」

役人達の背後に居たA

「！？…女が逃げッ」

A「ちょっと寝ててくださいな」

薙刀を回し軽く峰打ち

「お前！その薙刀どこから持ち出した！？」

A「失礼な私のですよ」

Aは真っ直ぐと走る

「待て！」

A「リナさん、ユリさん今です」

ユリ・リナ(ヨナ)は積まれていた樽の縄を斬り
役人に落とした

「！？」

ユン「ちょっとの間眠ってておじさん」

ユンが麻酔針を打とうとした時船が大きく揺れた

その隙に役人は立ち上がりユリを捕まえ刃を向けた

「動くな！」

ヨナ「ユリ！」

ユン「私達は大事な商品でしょ？そんな物振り回して傷つけたらクムジ様が…」

「お前らは脱走した不良品だ！
とりあえず薙刀のお前！」

A「……」

「薙刀を捨てろ！この女の首をはねるぞ！」

A「っち」

Aは薙刀を投げ両手を上げた

「阿波の人間が二度と逆らえない様に見せしめに殺す！！」

ヨナ「やめて！ユリは関係ない！！」

ユン「A…ヨナ達を頼む」

A「ユン…？」

何でこんなにも嫌な予感がするのだろう

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