高華の妖3

その手を1 ページ34

「そんな事いうのは外の人間と強い人間後はよっぽどの馬鹿よ」

ヨナ「特別強くもないけれどこの街を変えようと
命懸けで戦ってる人達を私は知ってる」

A「その馬鹿な珍獣共を支えるもっと頼りない女の子もいますしね」

ヨナ「Aそれは誰のこと！？」

「何を言ってるの？誰か助けに来てくれるって言うの？そんな馬鹿いないわ」

A「さぁ、馬鹿じゃなくても天使が助けに来るかもしれないですよ」

ヨナ「貴女達の言う馬鹿が手を差し伸べたら信じてその手を握り返して」

A「生きたいと思うなら死にものぐるいで生き抜きなさい」

「……」

A「大丈夫」

「えっ」

A「もうすぐ天使が舞い降りる」

「アンタ不思議ね」

A「フッよく言われません」



1日が経ち手を縛られ目隠しをされたまま船に乗せられた

A「アオ」

アオ「ぷきゅ」

胸に入っていたアオはAの縄を噛り解いた

A「ありがとうアオ皆のもお願いしますね」

アオ「ぷきゅ」

アオは残りのヨナ・ユンそして女の子達の縄を噛り解いた

ヨナ「A…」

A「しっ静かに始めましょう姫様」

ヨナ「えぇ」

A「ユンの準備はいいですか？」

ユン「任せてよ」

Aは幽閉されていた部屋の扉を強く叩いた

「！？おい！何の騒ぎだ！
今うるさくしてたやつは…」

ユン「フッ」

ユンは役人の首に麻酔針を吹いた

「テメェ一体どこから…大人しく…」

次の瞬間Aは役人にラリアット

「ッ！？」

役人は後方へ飛ばされ体は壁にぶつかり倒れた

A「この程度の攻撃に受け止めきれないとは」

「しっ死んだの！？」

ユン「いや最初に打った麻酔針とAのラリアットで気絶しただけこれで半日は起きない」

A「殺したら船長殿がうるさいですからね」

「アンタ達本当に逃げだすき？」

ヨナは震えていた

「アンタ震えてるじゃない…脚も怪我してるじゃない…よしてよ私達を巻き込まないで」

A「じゃあ貴女は売られたいんですか？」

「それは…」

A「私達は貴女達を助けに来たんです」

ヨナ「この船の場所を仲間に教えるのが私達の仕事」

A「そして敵をボコボコにするのが私の役目」

「けどどうやって教えるの？船は港を出たし
ここは海の上なのに」

ヨナ「甲板に上がって花火を上げる」

「えっ！？」

ヨナ「小さい花火だけど仲間がきっと見つけてくれる」

A「ここで貴女達は待っててくださいな
天使が助けてあげます」

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