高華の妖3

行かせて ページ30

その日の夜

ハク「A」

A「！？」

ハクはAの手を引っ張り壁へと抑えつける

前はハク後ろは壁という状況

A「アハハ真逆貴方にこんなことされるなんて思ってもいませんでしたよ」

ハク「何故姫さんを止めなかった」

A「私の質問に答えた姫様は私の知らない姫様でした
専属護衛となった今もっと知りたいのあの人の事をだから
行かせてハク」

ハク「お前が殺られたら姫さんとユンが危険な目に合うそれだけは覚えておけ」

A「肝に銘じておきます」

ハク「姫さんを頼む」



A「さてと」

ここは虚無あるいは夢の中

A「滝夜叉姫」

滝夜叉姫「あらA最近全然私を使ってくれないじゃない
淋しいわ」

A「そんな事はどうでもいいです
潜入作戦の事はもう知ってますね」

滝夜叉姫「ええ貴女の見てるものは私も見てる」

A「クムジや役人と戦闘になった場合憑依をつかいます」

滝夜叉姫「何故今言うの？」

A「貴女が私を乗っ取ろうとするからです
戦闘中はやめて終わった後なら相手しますから」

滝夜叉姫「フッフアハハ！」

A「……」

滝夜叉姫「面白い約束するわ」

A「お願いしますね」

滝夜叉姫「ところでA」

A「はい？」

滝夜叉姫「最近貴女の鼓動がうるさい時があるけど恋でもしてるの？」

A「さぁ、どうでしょうね恋とか最近はよく分からないので」

滝夜叉姫「まぁ、そうなるわよね
好きだったスウォンのもとを離れて貴女の情緒は壊れかけてる」

A「殺しますよ」

滝夜叉姫「アハハッさぁAシンアが居るわよ
うるさい鼓動の正体を確かめて来なさい」

A「えっちょっと何でシンアが出てくるんですか？」

滝夜叉姫「またね」

こいつはいつも肝心はところで

シンア「A」

A「んっ」

目を覚ましたA

シンア「A魘されてた……」

A「本当ですかすみません寝れませんでしたか？」

シンア「ううん大丈夫」

A「良かったです」

シンア「………本当に行くの？」

A「えっ」

シンア「クムジの所…」

A「うん私が姫様とユンを守らないといけませんから」

シンア「………」

シンアは俯いたままAに手を添えた

A「！？……もしかして心配してくれてるんですか？」

シンア「……うん」

A「ありがとうシンアでも大丈夫」

シンア「戦闘が始まったらすぐに行くから…」

やっぱりシンアと話すと鼓動がうるさい

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