高華の妖3

勇気の連鎖1 ページ28

ヨナ「あら？とっても綺麗な簪ねA」

A「シンアが私にくださったのです」

ヨナ「翡翠色Aによく似合ってるわシンアはセンスがいいわね」

A「私も気に入っているんです」

ジェハ「シンア君とAがねぇ…成る程成る程
これは後々面白いものがみれそうだね」

A「何か？」

ジェハ「いやなんでも」

ヨナ「A偵察の報告をするわみんなを集めてくれるかしら」

A「御意」



ジェハ「船長恐らく決行の日は明後日の夜だ」

ギガン「根拠は？」

ジェハ「売買する人間を集める店を見つけたんだ
そこは表向きには女性に割の良い仕事を提供している
だが実際は高く売れそうな女をどこかに搬送する場
いつまで仕事を募っているか人伝に聞いたところ
店の者は明後日の昼までと答えたそうだ
クムジは欲深い良い商品ならギリギリまで待つだろう
つまり取引を行うのはこの日船を動かすなら日が落ちた夜中」

ギガン「しかしどの船に女達が乗せられてるか
わからないねえ…」

ヨナ「内側から」

ギガン「ん？」

ヨナ「女の人達が乗った船の内側から花火のようなものを打ち上げれば少しでも早く救助できるかしら？」

ギガン「それはそうだが誰が打ち上げるんだい？」

ヨナ「私が」

ハク「！？」

A「……」

ヨナ「私が潜入して船から花火を打ち上げます」

ハク「……」

ヨナ「今回の目的はクムジを倒す以上に売買される女達を無事救うことでしょう？
乗せられた船をいち早く見つけ安全な場所に避難させる
その為に私が忍びこんで船の場所を知らせるから」

ハク「待てそれはちょっとおすすめしねぇな」

A「私も反対ですいや駄目です」

キジャ「そうです！危険すぎます！
クムジや役人の本拠地に入りこむなんて！！」

ユン「俺も反対」

ヨナ「ユン…」

ユン「花火を打ち上げるってことは火薬を持ち込みつつ捕らえられてる船の中から見張りの目をかいくぐり甲板にでるってことだよ！？
見つかったら殺されるよ！絶対無理！！」

A「第一手持ちサイズの花火を打ち上げたとして私達が気づけるとは思いません
恐らく私達も戦闘中です」

ヨナ「シンアなら遠くても私の合図に気づくはず」

シンア「うん」

ユン「だからと言って…」

ヨナ「1つ1つ船の中を調べる時間はないわ
戦っている間に女達が戒帝国に渡ったら手遅れ
そうならないように女達の中に入って安全を確保するのは私にしか出来ない仕事でしょ？
ギガン船長私にも戦わせてください！！」

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