高華の妖3

勝手 ページ12

A「勝手な行動をしてしまい申し訳ありませんでしたヨナ様…
でも…彼らや阿波の人々が救済される方法が私には
この方法しか思い浮かびませんでした…」

ヨナ「いいのよその行動がAの正しいと思う
行動なら私は何も言わないわ」

A「ありがとうございます」

ヨナ「でも大丈夫なの？Aの名前出してしまって？スウォンが何をするか…」

A「私は大丈夫です自分の身は自分で守れます」

ヨナ「あまり自分を犠牲にしては駄目よ」

A「………御意」

ハクはAの手を引っ張り歩き出す

A「ハク？」

ハク「ちょっと来い」

A「ハク…ごめんなさい…ヨナ様や貴方に危険が及ぶ可能性もあったのに…勝手な行動して…」

ハク「あぁ…そうだなそれもお怒ってる…でも…」

ハクはAを手を強く握る

A「っ…ハク…痛いです…」

ハク「何でスウォンなんだ…」

A「え？」

ハク「何で俺に頼らないでスウォンに頼る…」

A「…………彼がこの国の王となった今不本意ですが根本的な問題解決するためにはスウォンを頼った方が良いでしょ？だからです…」

ハク「……………」

A「ハク…私ね…あの夜スウォンに言われたの」

「貴女は知らない私のすべてを」

A「凄く悔しかったです…誰よりもお傍に居て誰よりもスウォンを分かっていたつもりだったんですから
だからこそ今私がするべきなのはヨナ様を守り
スウォンを主ではなく一人の人間として見るべきなんじゃないかって…
私はもうあの人に心から仕える事は出来ません…
それでもまだその裏切りが嘘であって欲しいと願うのは駄目な事なのでしょうか…」

ハク「駄目なわけねぇよ俺もお前と同じ気持ちだ
何回嘘であって欲しいと思ったか」

A「ハク…」

ハク「少しずつで良い前に進もう」

A「うん…」

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