高華の妖 (ページ10)

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ちぎれた絆2 ページ10

ヨナ「叔父上は事故で…」

スウォン「表向きはそうですね…けれど父はイル陛下に剣で刺されて亡くなった
わかりますか？
武器を嫌い争いを避けていたイル陛下が父上を剣で殺したのです」

ヨナ「うそ…そんなの…うそよ…」

スウォン「それが真実です父上の仇を討ち
父上の意志を継ぐ者として私はこの高華の王となる」

A「ふざけるのも大概にしてくださいスウォン様
貴方は復讐に囚われるような人では…」

スウォン「貴女は知らない私のすべてを」

A「……………」

これは何かの悪い夢よ…

A「姫様逃げますよ気をしっかり持ってください」

スウォン「貴方達がこんな時間に起きているのは誤算でした
陛下の部屋にも滅多に立ち寄らないと聞いていたのに何故来たのです？ヨナ姫・A」

ヨナ「伝えてたくて…私はスウォンを忘れる事は出来ないと伝えてたくて父上に…」

ガチャ

扉が開く
　
「スウォン様」

スウォン「ケイシュク…」

ケイシュク「準備すべて整いました…本懐を遂げられたのですね…」

何人かの兵が入ってくる

ケイシュク「まさかヨナ姫とAに……」

スウォン「…………………」

ケイシュク「ならば話は早い殺しておしまいなさい
　スウォン様姫の口を封じるのです」

A「もし姫に手を出したらお前ら全員殺します」

スウォン「A何故ヨナ姫を守るのです？
貴方は私の従者でしょ？だから貴方に命じます
ヨナ姫を殺してください」

ヨナ「…………A？」

A「スウォン様貴方はもう私の知る貴方ではないのですか…？」

スウォン「えぇそうですもう貴方の知る私ではありません」

A「ならば私が貴方に従う理由はありません
私がお慕い申し上げている貴方はもういないのだから」

ケイシュク「ならばヨナ姫諸共殺しなさい」

兵士達がAに向かってくる

あれを使うしかないかな

スウォン「！？全員下がってください！」

Aが懐から札のようなものをだす

A「出てきなさい滝夜叉姫」

Aが持っていた札が薙刀となり具現化した

そしてその後ろには薙刀を持った『何か』がいた

A「さて…どいつから死にたい？」

ケイシュク「あの娘…」

スウォン「ケイシュク下がってください首が飛びますよ
彼女は私の従者そして…妖の部族…部族長です」