高華の妖 (ページ38)

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天命2 ページ38

イクス「貴方はあの夜奇跡的に命を拾い城から
奇跡的に逃げ延びこの奈落を落ちて奇跡的に
無事でしたそれはもう奇跡的では無く
ここへ導かれる天命だったのだと僕は思います
伝説の四龍を見つける事が出来たなら…
それは貴方の願いだけではなく天命なのです」

ヨナ「天命…」

イクス「しかし…天は道を示すだけ…歩いて行くのは貴方自身です」

ヨナ「…………………」

河原に立つヨナ様の姿

ハク「姫さん」

A「ヨナ様」

ヨナ「ハク・Aダメ！寝てなさ〜い！」

ヨナがハクとAを押し倒す

ハク「もう治りました」

A「私は元々元気ですから…ご心配なく」

ハク「死にませんよ俺達は」

ヨナ「……………ハク、A私四龍の血を持つ人に会ってみたい」

ハク「会ってどうする？居ないかも知れないんだぞ？」

A「その人達が敵だったらどうするのですか？味方の保証はありませんよ？」

ヨナ「その時はその時よ…このままではここを出る事さえ出来ないもの…
何とかして前に進みたいもの私も強くなるから！
　私に剣とか弓とか教えて？
覚えるから…不条理なまま死ぬのは嫌…
お前達を失うのはもっと嫌…そのためなら神の力だろうと私は手に入れたい」

２人「………………」

A「どうしますか？ハク」

ハク「死なねぇって言ってんのにまぁ姫様が思し
召しならその天命とやらに賭けて見ますか」

ヨナ「ハク最近良い子ねヨシヨシ」

ヨナがハクの頭に触れる

ハク「あんまり近づかないで貰えます？」

ヨナ「どうして？」

A「そうですよヨナ様変態雷獣に欲を出されたらどうするんですか？」

ヨナ「え？」

ハク「誰がこんな奴に欲出すかよ」

A「照れないほうがいいですよ〜ハクさん？」

ハク「お前はいつも…」

A「黙ったらどうですか？変態怪獣」

ハク「お前…いつもそんなに怒ってるとシワシワのババアになるぞ〜あーちなみにヨナ姫様もですよ〜」

ヨナ「余計なお世話よ！」

A「成程死にたいようですねヨナ様こいつの
傷口開けましょう」

ヨナ「そうね！手伝うわ！」

ハク「おいおいAが言うとマジだから…やめろ！…そして姫さんも手伝おうとするな！」

イクス「心は決まりました？」

ヨナ「うん」

イスクは静かに微笑んで

イクス「実はお願いがあるのです…ユン君を旅に連れて行って欲しい」