高華の妖 (ページ19)

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風牙の都ページ19

ヨナ「あの…ハク…A…どこかの里に降りて食べ物や薬を…」

ハク「人里は危険です村人が俺達の顔を知らなくても城の兵がどこに居るともしれない」

A「私達は追われている身ですし…捕まるわけにはいきませんから」

ヨナ「じゃあ…今どこへ向かっているの？」

ハク「恐らく俺達が唯一頼れる場所『風牙の都』
俺の故郷です」

「か〜く…か〜く…」

空に響くイビキの声

ドカン

大刀を落とし2人を起こすハク

ハク「見張りはお昼寝の時間かこの部族は
なぁ？テウ・ヘンデ」

ヘンデ「な…ハク様！？」

ハク「よっ」

ヘンデ「って…よく見たら妖の部族の族長も
居るじゃねえか！？」

A「お久しぶりヘンデさんテウさん」

テウ「久しぶり10年ぶり？」

ハク「3年振りだ」

テウ「何でいんの？」

ヘンデ「二人で仲良く将軍クビになったの〜？」

ハク「相変わらずゆるいな」

ヘンデ「我らわ風の部族〜風の赴くまま逆わずに
生きるのであります〜〜」

テウ「眠い時はねる〜〜」

ハク「誰だこんな奴見張りにしたの…」

A「流石ハクの故郷ハクとにてだらしがないですね〜まあ…将軍がこれじゃあ…ね？」

ハク「おいAそれはどういう意味だ……？」

A「アハ〜ハクさん怖い」

「ハク様じゃないか！」

「若長〜！いつ戻ったの！？」

「やだ増々男前になっちゃって〜！」

ハク「あ〜頼むから一人ずつ喋ってくれ」

まだ城から何も聞いてねぇようだな

A「まずいですね…」

ハク「どうしたA？」

A「ごめんなさい…滝夜叉姫を使いすぎた…
反動が来ちゃいました…ヨナ様を…お願いします」

Aが倒れる

体には『何か』の紋様が広がっていく

ハク「何だこれは…」

ヨナ「A！」

ハク「姫さんAは大丈夫ですすぐに寝床と食事の準備を
じっちゃん…ムンドク長老はどこに居る？」

ヘンデ「長老なら緋龍城だよ」

ハク「なに？」

ヘンデ「あ〜やっぱりしらない？急に城から六部族招集令が下ったんだよ」

ハク「六部族招集だと…？」

ヘンデ「普通なら城にいる若長が出席すればいいでしょ？
それなのにムンドク長老が呼ばれるから
何かあったのかな〜って」

ハク「……………」

ヘンデ「しかももう一人の部族長もここに居るし
ハク様・A様やっぱり将軍クビですか？？」