高華の妖 (ページ13)

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信じるページ13

ハク「おい……A」

ハクがAに大刀を向ける

A「…………やっぱり…信用なりませんか」

ハク「あぁ……そうだなお前は元々はスウォンの従者だ本来ならスウォンに付くのじゃないのか？
何故ヨナ姫側についた…？」

A「理由は2つです1つはヨナ様が私を頼ってくださったから」

ハク「もう１つは?」

A「私がお慕いするスウォン様はもう…居ないのですから」

ハク「……………………」

A「ハクさん私の事を信用出来ないならここで殺してください」

Aは目を閉じる

ガコン!!!

大刀がAのすれすれで止まる

A「殺さないんですか…？」

ハク「今のお前の言葉を信じる」

A「ありがとう……ハク」

ハク「……………」

A「あっ、呼び捨てごめんなさいハクさん」

ハク「いや、ハクでいい」

A「ありがとうハク」

ハク「行きましょう姫様追手がくる」

ヨナ「どこへ…？いくの…？
私宴の時父上が泣いて喜んでたのに一言も言わなかったわありがとうって… なのに……
父上を置いてどこへ…どこへ行くと言うの…？」

ハクとAがヨナを抱きしめる

ハク「どこへでも行きますよアンタが生き延びられるなら
それが陛下への思いの返し方です」

A「だから生きましょうヨナ様」

ヨナは静かに涙を流した

昔から見てきた汚れや痛みなんて知らない姫だった