蘭くんはオトしたい【灰谷蘭】

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すぅ、とオレの膝の上で眠るA。

色々ありすぎて疲れたんだろうな。






「 で？ 」


「 ん？ 」


「 いや、ん？じゃなくて。結局付き合ったのかよ 」


「 付き合、･･･ってはねぇな 」






まだ、な。めっちゃキスしたけど。






「 兄ちゃんまじでそういうとこだよ、 」


「 誰が誰に説教してんだよ 」


「 オレも確かに人のこと言えねえけどさ〜。
Aちゃん可哀想すぎね？ 」






そりゃ、はじめは遊び半分だったけどさ。

オレもオレで必死なわけよ、傷つけんのは嫌だし。
純粋すぎて逆に手出せねえっていうか、ちょっと出したけど。
本気で嫌がってなかったし、あれこれいけんじゃね？って思ったのも事実。
多分竜胆があのタイミングで帰ってこなかったらあのまま続けてた。


散々キスされて半泣きになってたってのに、無防備にオレの腕ん中で寝ちゃってさ
オレもオレでどうにでもできちまうのに手出さねえでいるんだからある意味Aの勝ちだよな。






「 どーせオレのもんにするからどっちでも良くね？ 」






もう実質そうだろ。

オレ他の女切ったし。蘭さん遊ぶのは卒業します。
Aだけ。Aがいい。てかA以外もう無理。






「 ゾッコンだな 」


「 なー。こんなのはじめて♡ 」


「 ･･･きっしょ 」


「 おい 」








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