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あのまま鶴蝶さんに連れられ、梵天の皆さんがいるところに一緒に話をしに行った。
出会い頭、鶴蝶さんは思いっきり三途さんに殴り飛ばされて。
「 ・・・・・・何してんだァ?鶴蝶 」
「 ・・・ほっとけなかったんだよ。
オレらだって帰る場所なんざもうねえんだ、同じだろ? 」
「 孤児院じゃねェんだぞコラ。いつまで囚われてんだテメー。また天竺でもつくる気かァ? 」
「 ・・・オマエに何が分かんだよ 」
「 ・・・あァ? 」
三途さんの顔に血管が浮かぶ。いわゆるブチギレだった。
「 まーまー落ち着けって。
鶴蝶、今回ばかりはオメーが悪ィわな 」
「 わかってる 」
「 しっかり首領に殴られてこい 」
「 ・・・行ってくる。Aはここにいて 」
大丈夫だから、と 私の頭に手を乗せて 鶴蝶さんは部屋を出ていってしまった。
『 ・・・っ、 』
「 怖ェよな、まぁでも大丈夫。
ああ見えてアイツここの三番手だから失うには勿体ねーのよ 」
オレ達と待ってよーなァ、って蘭さんに促され、ソファに腰を下ろす。
深いため息をついて煙草に火をつける三途さん、我関せずでパソコンと睨み合う九井さん、ニコニコと人の良い笑顔で私の相手をしてくれる蘭さん、竜胆さん。
やっぱり私のことは “お嬢” と呼ぶ望月さんと、今日が初めましてのあの人が 明司さん。
───── ガッシャァァン・・・!!
突然、他の部屋から大きな音が聞こえてきた。
「 おーおー。派手にやられたな 」
『 ッ、私・・・、 』
「 行っちゃダメ。ことの責任は全部鶴蝶にある。
Aちゃんじゃなくて、鶴蝶。オレが言ってる意味わかる? 」
『 でも私のせいで 』
「 Aちゃんのせいだなんて思ってる奴は一人もいねえよ。今回のことは鶴蝶自身が責任取ってカタ付けなきゃいけねーの。鶴蝶のためを思うなら、絶対アイツのことは裏切らないでやって 」
ゆっくり開いた扉から顔をのぞかせた鶴蝶さんは、やっぱり傷だらけで。
「 えらく男前になったな 」
「 容赦ねぇ、マジで 」
「 当たり前だろオマエが悪ィんだから 」
えぐえぐと泣く私の頭に手を乗せて 鶴蝶さんは傷だらけのまま微笑んだ。
「 帰んぞ、A 」
『 ・・・ごめんなさい 』
「 じゃなくて? 」
『 ・・・・・・ありがと、ございます 』
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うさ - 好きすぎます!!更新楽しみです! (11月22日 9時) (レス) @page23 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - すっっっっっっ(き)よすぎまする!! (6月3日 8時) (レス) @page23 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
月宮莉夢 - 夢、夢主ちゃん、、、妊娠、、、、ああああああああぁぁあああ不安しかないのだが、、、 (2022年7月15日 1時) (レス) @page20 id: b5f61b261d (このIDを非表示/違反報告)
rouponti0705(プロフ) - 現在進行形で不安なのマジで怖い......。すごい綺麗?な書き方でめっちゃ好きです!!!お体に気をつけながら更新頑張ってください!!! (2022年6月24日 19時) (レス) @page20 id: b988ba4daa (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - お話の題名?が7になってますけど、大丈夫ですか? (2022年6月6日 21時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:げるげ | 作成日時:2022年4月24日 1時