半間くんがウザい【 半間修二 】

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あの日以来、
私のバイト先に訪れては帰りに送ってもらって
そのまま家でご飯を一緒に食べるのが
お決まりコースになった。




とはいえ、いくら暇そうといえども
何かしらやることはあるようで。

何やってるか知らないし聞いたこともないけど。



最近会う頻度が減った。

会った時のウザさは増した。


よってプラマイゼロ。




今日も来なかったな、なんて思いながら
郵便物が届いてないかポストに手を突っ込んで確認する。






( ･･･いや、別に待ってたわけじゃないし。･･･ん？ )






カサ、と手に何か触れて取り出すと 分厚い茶封筒。


送り主も宛先も書かれてないもの。

不気味だな、なんて思いながらその場で中身を確認する。






『 ･･･は、？ 』






写真、写真、写真、写真。 全部、私。

制服のもの、バイト中のもの、半間くんといるときのもの、
･･･お風呂上がりの、裸のもの。

それが何十枚も。途中からは見れなかった。






『 なに、これ 』






怖くなって、慌てて家に入って鍵を閉めた。




ストーカーってこと？

こんなにたくさんの写真、いつから？


怖かったけど、一枚ずつそれを確認していく。



学校帰りや私服でスーパーにいるとき、
半間くんと並んで歩いてるときのもの、
どこかの階段で後ろから撮られたスカートの中。


ぞっ、と 鳥肌が立った。



どうしよう、どうしよう。

警察？でも、今外に出るのは怖い。



バカみたいに震えながら考えていると 携帯が鳴った。

表示された名前は “ 半間修二 ” 。






『 はん、ま･･･くん、 』






悟られないように 電話に出た。






『 もしもし、何？ 』


《 あー、Aちゃん？今から家行っていい？ 》


『 ･･･急になんで 』


《 会いたいから♡ 》


『 ･･･お腹空いたってことね 』






ばっは♡、って あの笑い方。
それが今はどうしようもなく安心した。







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