半間くんがウザい【 半間修二 】

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ごめん、終電逃しちゃった





もうそろそろお開きにしようか、なんてところで
雑談の合間を見て彼に連絡した。






「 刈谷さん、電車もう無いんじゃないのー？ 」






ニヤニヤと近付いてくる先輩。
あからさまな下心に気付かないわけが無い。わざとだろ。






『 あぁ、大丈夫です。
彼氏が迎えに来てくれるみたいなので。
お気遣いありがとうございます 』


「 待ってアンタ彼氏できたの 」






すかさず同僚が割り込んできた。

私の相談にも色々乗ってもらってるので
犬顔とは別れたということだけ伝えてある。






『 言ってなかったっけ･･･ 』


「 聞いてない！どんな人？ 」


『 迎えに来てくれるって 』






業務連絡
タトゥー隠してきてください



キャラクターが謝るスタンプと共に送るとすぐに既読マーク。






大体察した、了解。






助かる！半間修二できる子！


そのまま飲み会はお開きになって、
タクシー待ちの同僚とお店の前で話しながら彼を待つ。






「 イケメン？イケメン？？ 」


『 ほんと面食いだね。
顔は歴代でダントツかもしれない 』






お世辞抜きにしても見た目は極上だと思う。

あからさまにテンションが上がってるけど
アナタも彼氏いますよね。






「 どうやって知り合ったの？ 」


『 高校のときの友達だよ。
最近再会して普通に酔った勢いで･･･ 』


「 致しちゃったヤツね。仕事何してる人？ 」


『 あー、なんか小難しくてよくわかんなくて。
会社の上の方の立場らしいけど 』






嘘は言ってない。
まさか反社やってますなんて言えるわけがない。






「 この時間に迎えに来てくれるって
めちゃくちゃ優しいじゃん 」


『 なんかこういうのは苦にならないタイプらしくて。
わりと頼めば何でもしてくれる感じ 』


「 なにそれスパダリ 」






圧倒的強者の余裕ってやつ？






『 一緒に住んでるし家事は私がしてるけどね 』


「 同棲？早いね 」


『 あれよあれよと流されていつの間にか。
･･･あ、来たみたい 』






すぐ近くに停まった高級車。

駆け寄ると車から降りてきて、私の荷物を受け取ってくれた。






「 ちょっとこっち来なさいアンタ 」


『 なになになに･･･ 』


「 びっくりするぐらいイケメンでびっくりしてる。
え？本当に一般人？モデルとかではなく？ 」


『 落ち着いて 』







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