半間くんがウザい【 半間修二 】

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( “オレのモンになって” か･･･、 )






クッサいセリフ。似合わない。


無事付き合うことになったし、
なんなら私のマンションを引き払って
同棲することにもなった。嘘みたいに展開が早い。






『 ･･･そろそろ帰ってくるかな 』






反社とはいえある程度上の役職になると
仕事の融通は効くらしく、今日は早く帰ってくるみたい。

それをご飯作って待ってるんだから、
やってることは１２年前と何も変わらない。



ガチャン、とドアが開く音に 火を止めて玄関に向かった。






『 おかえり 』


「 ん、ただいま 」






幸せそうに笑って 私を抱きしめる。



ちょっとだけ火薬の匂いがして
こういうところで思い知らされるというか。

今更どうこう言ったりもしないけれど
そういうものを扱うということは、やはりそういうことで。

それを分かってて、彼と一緒にいる選択をとった。






『 今日はスーツに血ついてないね。
ご飯できてるけど先にお風呂はいる？ 』


「 それともわ・た・し？って♡ 」


『 言うわけないでしょ 』






こういうところも１２年前と変わってない。
しっかりウザいまま。


先にご飯を食べるようなので
ふたたびキッチンに戻ってスープをあたためる。






『 ･･･あ、明日私遅くなるかも 』


「 残業？ 」


『 ううん、飲み会。送別会だからほぼ強制参加 』


「 そっか。帰り連絡してくれたら迎えいくけど 」


『 終電逃しそうならお願いするかも。いい？ 』


「 全然いいよ 」






底抜けに優しいんだよなぁ。
こういうのは全く苦にならないらしい。







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