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「 ──── コイツ稀咲な 」
『 ・・・はぁ、 』
突然今から会いに行くわ、なんて連絡が来たかと思えば
知らない男の子を連れてきて。
The・不機嫌ですオレ!みたいな表情を浮かべるその子は
どうやら半間くんのお友達らしい。半間くん曰く、だが。
『 ・・・で? 』
「 ん? 」
いや、ん?じゃなくて。
私に稀咲くんを紹介して、どうしろと。
「 半間の女か? 」
「 まぁそんなとこ〜。カワイイだろ? 」
「 オレはそうは思わねえ 」
まあ、正直な子なのかな と。腹立つけど。
そして別に私は半間くんの女ではない。
そりゃ傍からみればそうなのかもしれないけど
名前のつくような関係ではない。
『 あー・・・まぁ、よろしくね稀咲くん 』
「 ふん 」
よろしくする気はないらしい。
ただただ半間くんに連れてこられただけなんだろう。
私達より2歳下らしく、身長は私より少し高い程度で
まだどこかあどけなさの残る顔立ち。
日に焼けた肌とか金色の髪、左耳の大きなピアスは
少し背伸びしたのかな、と思えば可愛らしい気もするけど。
( だからどうしろっていうのよ・・・ )
稀咲くんは別に私と仲良くなる気はないみたいだし
それならそれで私から歩み寄ろうとも思わない。
ただただ困る私をにやにや眺める半間くん。
『 ・・・ご飯食べてく? 』
「 要らねえ。
何処の誰かも知らん女が作ったモンなんか食えるか 」
『 半間くん私コイツ嫌い 』
人の気遣いをコノヤロウ。
毒入れて殺すとでも思ってるのか。メリットないだろ。
爆笑しながら私と稀咲くんの小競り合いを見てる半間くん。
「 オレはメシ食ってく〜。じゃーな稀咲ィ 」
「 せいぜい変なもの食わされねえことだな 」
『 変なもの食べさせたことないんだけど! 』
可愛くない、ほんと。
早く帰れクソガキ!と言い捨ててドアを閉めた。
ケタケタ笑いながら台所までついてくる元凶は
また、後ろから手元を覗き込んできて。
「 面白ェだろ?アイツ 」
現状、稀咲くんは超生意気な中学生って認識。
中学生らしいといえばそうなのかもしれない。
そう思えば可愛いのか?いや無いな。腹立つ。
『 私は仲良くなれない気がする 』
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祐奈(プロフ) - 名前が半間→宇髄に変わって、中身は全て同じに見えました。DM等のメッセージ機能があるのかまったくわからないのでコメ欄にて伝えさせて頂きます。 (7月24日 22時) (レス) id: 58317802f9 (このIDを非表示/違反報告)
祐奈(プロフ) - こんにちは、おそらくこの小説をまるっこパクっている作品を見つけてしまったんですけど、げるげさんに直接確認していいただきたいです…。 (7月24日 21時) (レス) id: 58317802f9 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - びぇええええええ😇完結!おめでとっございまっす!😭 (6月3日 7時) (レス) @page50 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 何となくで読み始めたのですが、気づいたら一気に最後まで読んでいました。この作品に出会えて良かった、とても面白かったです。 (2023年3月3日 22時) (レス) id: dcd000948a (このIDを非表示/違反報告)
らぁ。。 - コメント欄の叫びで笑ってます、ありがとうございます(笑)、、、、なんかかっけぇ (2022年7月11日 17時) (レス) @page33 id: b93e860056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:げるげ | 作成日時:2021年8月7日 15時