半間くんがウザい【 半間修二 】

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学校が終わるとそのままバイトに行き、

帰りは迎えに来てくれる半間くんと
一緒に帰ってご飯食べて、

あの日以来たまに家に泊まらせて帰る。




こんな日常が続いてる。





ほんと、なんなんだろうこの関係。




一緒には寝るけど絶対手は出されないし
カップルのふりも継続中。

それっぽいことはするけど 全部、フリ。


面白がってるだけなんだろうけど、嫌じゃないのかな。
私は半間くんの距離の近さに慣れてしまっているけれど。






『 ･･･全然わかんないな、 』






これだけ一緒にいて、助けてもらって。

なのに、半間くんのこと全然知らない。


普段何してるかとか、高校行ってるのかとか。

喧嘩はするし煙草も吸うし、
髪染めてるしピアスも開けてるから
不良なんだろうなっていうのは想像つくけど。


何考えてるのか、何がしたいのかもよくわからない。






( ･･･なんで私にかまうんだろう )






雑にあしらってばかりでなんの可愛げもない女。

面白いじゃん、なんて言うけど
私は私を面白いと思ったことは一度もない。



まあ、なんだかんだ私も嫌じゃないし
半間くんが楽しいのならそれでいいか。




今日はバイトも休み。

撮り溜めたドラマ観よう、なんて思いながら
鞄のポケットから鍵を取り出して
鍵穴に差し込んでドアを開けた。


瞬間、後ろから手が伸びてきて。






「 やっと捕まえた 」







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