半間くんがウザい【 半間修二 】

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『 ──── ･･･んぅ、 』







息苦しさで目が覚めた。

背中にまわる腕と 薄いけどかたい筋肉質な胸板の感触。






( ･･･あー、そういえば )






顔をあげれば やたらと整った傷だらけの顔。


昨夜一緒に寝たんだった。




もう平気かな、私お風呂入りたい。

もぞもぞと半間くんの腕から抜けだそうとした。







「 ･･･どこいくんだよ、 」


『 お風呂入りたいの。まだ寝てていいよ 』


「 ･･･ぉー、 」







眠気混じりの返事をしたかと思えば
一瞬で すぅ、と再び眠りについた半間くん。






『 ･･･ふふ、 』






意外と可愛いところあるんだ。



お風呂から上がって 髪を乾かして部屋に戻ると、
まだ半間くんは起きていなかった。






( よく寝るなぁ･･･ )






顔に触れて、傷の様子を確認する。

ほんと、黙ってれば極上の見た目してるのに。
喋るとウザさが全開。ほんと残念。






「 ･･･やーん、えっち♡ 」


『 ･･･起きたの、 』






頬に触れてた私の手を掴んでニヤニヤ笑う。

どの口が言ってんだ。






『 、わぷっ 』






そのまま手を引かれて、半間くんの胸に倒れ込む。

ぎゅうう、と苦しいくらいに抱きしめられて息がしづらい。






『 ッぐるじ、 』


「 ばっは♡ 」


『 半間くん･･･、苦しい 』






そうかと思えばぐるん、と景色が反転して
視界には半間くんと天井。

セットされてない髪とか、まだ眠そうな目とか。


こういうところは 可愛いなって思う。






『 頭は？もう痛くない？ 』






ゆらゆらと揺れる金色のピアスに触れて聞いた。






「 まだ痛え 」


『 病院いく？ 』


「 いかねー、 」






ベッドに肘をついて、私の首に顔を埋めた半間くん。






『 ･･･重い 』


「 うるせー、 」


『 くすぐったいし 』






まあ、今日くらいは甘やかしてあげようかな。








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