半間くんがウザい【 半間修二 】

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『 ────･･･すっごい怪我、 』






行っていい？っていつものように連絡が来て、
ダメって言っても来るくせに、なんて思いながら
ご飯２人分作って待っていると インターホンが鳴って。

ドアを開けると 傷だらけの半間くんが立ってた。






「 不意打ちで鉄パイプでいかれたんだわ 」


『 ･･･病院いきなよ 』


「 会いたかったんだもーん♡ 」






抱きしめられて、土と血の匂い。


こうして家に来たってことは勝ったんだろうけど
さすがにここまでだと心配になる。






「 あいつら３０人くらいいた 」


『 なんで生きてんの？ 』


「 ひっでえ 」






鉄パイプで頭殴られたあと３０人相手に勝つってどういう事？






『 わかった、とりあえず上がって傷見せて 』


「 オレの全部見せたげる♡ 」


『 要らん 』






軽口叩ける程度には元気みたいで安心。


手を引いてソファに座らせて、
こめかみのあたりから流れる血を止める。






『 まだ血止まってないじゃん、痛いでしょ 』


「 Aちゃんに抱きしめられてるみてえ 」


『 ちょっと･･･ 』






私の腰に腕をまわしてぐりぐりと胸元に顔を押し付けてくる。

服が汚れたけど 安いＴシャツだし別にいいか。






『 傷はそんなに深くないね。
でもかなり血出てるから辛いでしょ 』


「 あー、なんかフラフラする？ 」


『 ･･･貧血起こしてるじゃん 』






しばらく傷口を押さえていると 血は止まったみたい。






『 とりあえずご飯食べなよ。
食べたらシャワー浴びて 』


「 何？シてくれんの？ 」


『 口開いたらすぐそれだね。
他のとこの手当てもしなきゃだめでしょ 』






服は洗濯・乾燥してそのまま着てもらうけど。


半間くんがご飯を食べてる間、
血のついたタオルを片付けて手当てできる準備をする。

お風呂に入ってる間、脱衣所に脱ぎ捨てられた
服を洗濯・乾燥して、私もご飯を食べた。







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