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「 ──── ちゅーしよっかAちゃん♡ 」






そう言うや否や、半間くんは私の手首を掴んで
すぐ側の壁に押し付けた。


濁った金色に見下ろされて 体が動かなくなる。






「 ばっは、その顔マジでイイわぁ 」


『 急になんなの、 』


「 ん〜?だからちゅーしようぜ、って 」






くい、と顎を持ちあげられて
悔しいくらいに整った顔が近づいてくる。


今まで散々ありとあらゆるセクハラはされたけど、
キスだとか最後までとかは一度も無くて。
別に期待してるわけでも何でもないけど 意外というか。
デリカシーもへったくれもないくせに
そういうのは大事にしてくれているんだ、なんて思ってた。



覚悟を決めてぎゅっと目を瞑る。






『 ・・・んむ、 』






唇では無い何か。

恐る恐る目を開けると 至近距離に金色があった。
私の唇には 半間くんの親指が当たっていて。






( ・・・フリってこと? )






ふにふにと唇を親指で触る。

キスするフリなのかと思って、
半間くんの首に腕をまわした。


途端、その金色が細く歪められて。






『 、んぁッ!? 』






唇の間を割って 指が入ってきた。

そのまま舌を指で挟んで引っ張られ、苦しくて涙目になる。






「 やっべえなコレ、♡ 」


『 ッは、・・・んッ、ぅ゙! 』






急になんだおまえ!とその指を噛むと
逆に何かを刺激してしまったらしい。






「 すっげえゾクゾクする♡ 」


『 ッひ、 』






信じられないくらい清々しい笑顔で言いやがる。
シンプルにコイツやべえ、と思った。

どうしていいかわからずに
恐る恐る噛んでいた口を開けて、降参の意を示して舌を出す。






「 もっと噛んでヨAちゃん♡ 」






違う違う。何かに目覚めさせたかったわけではない。

とても嬉しそうに私の舌を指でなぞる。
噛まれて嬉しいってどういうこと?






「 血ィ出るくらい噛んで 」


『 半間くんが痛いじゃん、 』


「 痛いくらいがイイんだよ♡ 」






まさかのドM?散々人のこといじめといて?


さすがに血が出るほど噛むのは怖いし申し訳ないので
歯型がつく程度にその長い指を噛んだ。






「 そーそ、んで舐めて♡ 」


『 どさくさにまぎれて何させようとしてんの 』


「 ・・・え?指フェ、い゙ってえ♡ 」








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祐奈(プロフ) - 名前が半間→宇髄に変わって、中身は全て同じに見えました。DM等のメッセージ機能があるのかまったくわからないのでコメ欄にて伝えさせて頂きます。 (7月24日 22時) (レス) id: 58317802f9 (このIDを非表示/違反報告)
祐奈(プロフ) - こんにちは、おそらくこの小説をまるっこパクっている作品を見つけてしまったんですけど、げるげさんに直接確認していいただきたいです…。 (7月24日 21時) (レス) id: 58317802f9 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - びぇええええええ😇完結!おめでとっございまっす!😭 (6月3日 7時) (レス) @page50 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 何となくで読み始めたのですが、気づいたら一気に最後まで読んでいました。この作品に出会えて良かった、とても面白かったです。 (2023年3月3日 22時) (レス) id: dcd000948a (このIDを非表示/違反報告)
らぁ。。 - コメント欄の叫びで笑ってます、ありがとうございます(笑)、、、、なんかかっけぇ (2022年7月11日 17時) (レス) @page33 id: b93e860056 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:げるげ | 作成日時:2021年8月7日 15時

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