私はアナタ専用~Y.Hikaru~

Story＿２１~Hikaru~ ページ21

【Hikaru✴side】



Aちゃん顔真っ赤じゃん


俺…なに言った？



無意識に言ってしまった言葉を脳内で思い返してみ＿＿＿＿ん?!




"じゃあ好きになってよ"？


無意識に言った俺ほんとにやばいじゃん。




どう言い訳すればいい？



「ウケ狙いで言った」

これは空気が悪くなっちゃうでしょ。



「流れ的にこれかなと思って返してみたつもりだった」

これは失礼じゃん。



もう「本音だから」って正直に言ってみる？

いやこれは一番ない！



A『あの私、つい昨日初恋の人吹っ切れたばかりで……



じゃなくて、漫画中のセリフを言っただけなので、気にしないでください！』



光『あー。一応、俺もセリフを続けたつもりだったんだけど…違ったっけ？』



なんて、咄嗟な嘘をついてみたけど

厳しいか？



A『光さん、違いますよ？

あのシーンは「好きになられても俺は何もできない。ごめんね。」って切ない返事をされるとこです。』



光『あ〜そういえばそうだったね、俺が描いてるのに。俺記憶力ないかもね(笑)』




A『私も記憶はあまり得意では無いですけど、光さんが書いた漫画の場面はほとんど覚えてます！』



ほら、こんな嬉しいこと言ってくれるんだ。


正直、Aちゃんを好きになったきっかけは多分無くて、気づいたら好きになってたって感じで。

自分の気持ちに気づいちゃったら
とことん好きだからなぁ。

この先どうなってくのか、気持ちを抑えられるのか心配になってくる。



光『ほんとに？嬉しいな。



そういえば、きのう初恋の人を吹っ切れたって言ってたじゃん？
もしかして、今日結婚式挙げた幼馴染だったりする？』



A『あ、そうなんですよ。
よく分かりましたね？


2人お見合い結婚で、幼馴染は初め「嫌だ」って言ってたんですけど、今じゃもう相手にデレデレで(笑)

2人の幸せそうな姿を見たら、悔しいじゃなくて素直におめでとうって思ったんです。
こんな気持ちよく吹っ切れるなんて思ってなかったですけど。(笑)』



初恋の相手はもう結婚してんだもんね…

Aちゃんもう吹っ切れたみたいだし…



って、俺なに嬉しがってんの。









…いや、やっぱ嬉しいわ


光『そうだったんだ。
ありがとね、話してくれて。』


A『はい、私何も隠すことないのでどんどん聞いてください！』


光『うん(笑)


俺もうそろそろ帰ろうと思ってるんだけどAちゃんはどうする？』


A『私も帰ります！』

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