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『 ………ん、』
ぱち、と目を開ければ目の前にドアップのテヒョンの顔。
ぎゅうって抱きしめられてて、パジャマも着てて、ベッドにいる。
僕、お風呂にいたはずなのに。
『 ……てて、』
ぎゅうって抱きついてテヒョンの胸に顔を埋める。
僕お風呂で寝ちゃったんだなぁ。
かきだすのも、体洗ってくれたのも、テヒョンが全部やってくれたんだ。
寝てる人間って重いはずなのに、ここまで運んでくれたし。
『 ……ありがと、』
「 ……ん、…?…おきた、?」
小さな声でそう言ったら頭の上からテヒョンの声が聞こえてきた。
テヒョン、起きちゃった。
せっかく寝てたのに起こしちゃった。
「 ……いまなんじ、?」
『 ……さんじ、』
「 …まだねれるよ、」
ぽんぽんって優しく頭を撫でられて、おでこにちゅってキスされる。
僕が考えてることわかってるみたい。
「 …おれ、ろくじにおきなきゃだから、」
『 ……うん、ぼくも、ろくじ、』
「 …いひ、…いっしょにおきよ、」
眠そうな声のテヒョン。
一緒の時間に起きれるのは嬉しいけど、やっぱり起こしちゃったのは申し訳ない。
えっちの前も喧嘩しちゃってはやく寝かせてあげられなかったし。
せっかくの休みだったのに。
「 …A、?」
『 ……おこしたの、ごめんね、』
「 …んふふ、…だいじょうぶ、」
ちゅう、って唇にキスされる。
何回も何回も。
僕を慰めるみたいにキスしてくれる。
「 ん、……あやまらないで、」
『 ……うん、』
「 ふふ、…いいこ、」
またぎゅうって抱きしめられて、背中をとんとんって優しくたたかれる。
僕よりもテヒョンのほうが疲れてるはずなのに、こんなに優しくしてくれる。
「 ほら、寝よう、A 」
『 ……うん、ねる、』
「 んふふ、…すきだよ、A 」
『 …ぼくもすき、』
ちゅって、おでこと唇にキスされて、それからすぐに目を瞑ったテヒョン。
もう、だいすき。
僕にはもったいない人だけど、他の人には絶対あげない。
あんなことしたし、酷いこといっぱいしたけど、もう離れないもん。
『 …………すき、』
わがままかもしれないけど、これからはずっと一緒にいたいの。
テヒョンが言ってくれたみたいに、僕はもう何言われても気にしないことにする。
テヒョンと幸せになれるならなんでもいい。
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田中(プロフ) - リズ憂孤さん» ありがたいです、、助かります、、 (2022年6月23日 8時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ憂孤(プロフ) - 大丈夫、待つのってわくわくして待ってられますよぉ、だからゆっくりでも問題なしです。ムリしないで下さいませぇ。 (2022年6月22日 18時) (レス) @page47 id: 5b67b5f4ec (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - うゆさん» うううう、ありがとうございます、、!本当に更新遅くて申し訳ないです、、頑張ります!! (2022年2月6日 18時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 100年経っても待てる気がします!まじで主様の作品好きです!頑張ってください‼︎ (2022年1月15日 23時) (レス) @page29 id: 0686dad9b0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - だぁさん» うわああありがとうございます!嬉しいです!!メンバーが年下いいですねえ、すぐには書けませんが時間を見つけて書かせていただきます!! (2022年1月7日 17時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2021年8月15日 0時