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「 Aはこれから大学受験の勉強で忙しくなるんだ 」
「 恋愛なんかしてる場合じゃないわ 」
高校3年生になった春のある日、僕は大好きな恋人を両親に紹介した。
「 君はどこかの事務所の練習生らしいじゃないか 」
「 デビュー出来ても人気が出るかどうかわからないわよね 」
僕が馬鹿だった。
応援してくれると思ってた。
いつも優しい両親を信じてた僕が間違ってた。
「 練習生のことについてはAと話し合いました 」
いつもふざけてるテヒョンが真剣に話してくれてる。
それなのに僕はなにも言えない。
目の前にいるのは僕の両親なのに、怖くて苦しくて一言も話せない。
「 子供同士で話し合っても意味がないよ 」
「 まだ高校3年生でしょう？考え直しなさい 」
「 でも、！」
「 ……男同士だなんて、気持ち悪い 」
ガツン、と頭を殴られたような感覚だった。
お母さんのたった一言で頭が真っ白になった。
いちばん言われたくなかった " 気持ち悪い " を親に言われるなんて思ってもいなかった。
「 性別なんて関係ありません！」
『 …テヒョン、もういいよ 』
「 A、でも、」
『 もういいから 』
テヒョンの手を引いて家から出る。
僕たちを呼ぶ声が聞こえてくるけど、もうそんなことは関係ない。
一緒にいたくなかった。
声を聞きたくなかった。
もう、あの人たちを両親だと思いたくなかった。
「 A！ちょっと待って！」
『 ……っ、ごめん、』
「 謝らないで 」
たくさんの意味を込めた " ごめん " 。
もともと女の子を好きだったテヒョンを振り回したのは僕だ。
僕が全部悪い。
「 俺はなに言われても大丈夫だよ 」
『 …ごめん 』
「 聞いて、A 」
『 ……ごめんなさい 』
「 A、」
『 …僕が女の子じゃなくてごめんなさい 』
テヒョンのご両親とおばあちゃんは応援してくれた。
認めてくれた。
僕の両親があんな風に言うのも、僕が女の子だったら言われなかった。
「 ねえA、俺はAが男の子でも女の子でも大好きだよ 」
『 僕もだよ 』
「 …別れたくないよ 」
『 サランへ、テヒョン 』
「 ねえ、」
『 別れよう 』
僕は今ちゃんと笑えてるのかな。
大好きなテヒョン、僕はこれからもずっとテヒョンが大好きだよ。
ずっと応援してるよ。
だから
『 ちゃんと幸せになってね 』
雨が降る公園の中、僕の恋は呆気なく終わった。
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田中(プロフ) - リズ憂孤さん» ありがたいです、、助かります、、 (2022年6月23日 8時) (
レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ憂孤(プロフ) - 大丈夫、待つのってわくわくして待ってられますよぉ、だからゆっくりでも問題なしです。ムリしないで下さいませぇ。 (2022年6月22日 18時) (レス) @page47 id: 5b67b5f4ec (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - うゆさん» うううう、ありがとうございます、、！本当に更新遅くて申し訳ないです、、頑張ります！！ (2022年2月6日 18時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 100年経っても待てる気がします！まじで主様の作品好きです！頑張ってください‼︎ (2022年1月15日 23時) (レス) @page29 id: 0686dad9b0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - だぁさん» うわああありがとうございます！嬉しいです！！メンバーが年下いいですねえ、すぐには書けませんが時間を見つけて書かせていただきます！！ (2022年1月7日 17時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中
| 作成日時：2021年8月15日 0時
