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テヒョンの目から涙が零れてテーブルに落ちる。
僕はそれを見ているだけでなにも言えないしなにもできない。
もう頭の中がぐちゃぐちゃでどうすればいいのかわからなかった。
「 …ごめん、Aの気持ち考えないでいろんなこと言った、」
『 ぇ、…あ、』
「 まだ俺のこと好きって決めつけて喋ってた、」
泣きながら小さな声で謝ってくるテヒョン。
俯いてるから顔も見えない。
謝らなきゃいけないのは僕なのに。
「 …俺、帰るね、」
『 っ、え、』
「 困らせてごめん、」
静かに立ち上がって荷物を待って玄関に歩いていくテヒョン。
今テヒョンが帰ったらきっともう会えなくなる。
やっと会えたのに。
また会えたのに。
いかないで。
『 っ、待って、！』
「 …A、」
行ってほしくなくてやっと立ち上がってテヒョンを追いかける。
腕を掴んで零れ落ちそうな涙を必死に堪える。
「 どうしたの 」
『 ……、』
「 A、離して 」
『 ……っ、』
声を出したらすぐに涙が溢れてきそうで、ただ首を横に振る。
会いたくなかったはずなのに、会ったら気持ちが抑えられなかった。
テヒョンの声を直接聞いたら、僕は駄目だった。
必死に我慢してきたものが一瞬で全部崩れていった。
『 …っ、いか、ないで、』
「 A、？」
『 行かないで、っ 』
頑張って出した声は震えてる。
テヒョンの腕を掴んでいる手にも自然と力が入る。
『 っ、もう、テヒョンがいないの、…っ 』
泣かないように堪えてたけど涙は溢れてきて、声も震えて上手く話せない。
だけど、今まで抑えてた気持ちが爆発してもう抑えられない。
言いたいことはたくさんあるのに言葉が追いつかない。
『 ぼく、っ 』
「 …うん、」
『 っ…、すき、ずっと、すきっ、』
絶対に言わないつもりだった言葉はあっさり口から出てきた。
言っちゃ駄目だったのに。
でももう好きが止まらない。
今まで伝えられなかった分の好きが溢れてくる。
『 てひょ、…っ、すき、なの、』
「 A、っ 」
ぎゅうっ、と突然強く抱き締められる。
涙と好きの気持ちはどんどん溢れてきて止められそうにない。
『 っ…、ぼくから、はなれないで、』
「 っうん、…離れない、」
公園ではテヒョンの背中に腕を回せなかったのに、今は抱きついたまま離れたくない。
このままずっと一緒にいたい。
あの日からの空白の時間を埋めたい。
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田中(プロフ) - リズ憂孤さん» ありがたいです、、助かります、、 (2022年6月23日 8時) (
レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ憂孤(プロフ) - 大丈夫、待つのってわくわくして待ってられますよぉ、だからゆっくりでも問題なしです。ムリしないで下さいませぇ。 (2022年6月22日 18時) (レス) @page47 id: 5b67b5f4ec (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - うゆさん» うううう、ありがとうございます、、！本当に更新遅くて申し訳ないです、、頑張ります！！ (2022年2月6日 18時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 100年経っても待てる気がします！まじで主様の作品好きです！頑張ってください‼︎ (2022年1月15日 23時) (レス) @page29 id: 0686dad9b0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - だぁさん» うわああありがとうございます！嬉しいです！！メンバーが年下いいですねえ、すぐには書けませんが時間を見つけて書かせていただきます！！ (2022年1月7日 17時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中
| 作成日時：2021年8月15日 0時
