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『 ごめん、なさい、』
「 ……、」
『 ぼくも、ひょんが携帯ばっかり見てたら、嫌になるのに、っ 』
「 …っ、」
『 っそれが女の子とか、メンバーさんたち以外だったら、もっと嫌なのにっ、ごめんなさい、っ 』
ぼろぼろ泣きながら話す僕。
ジミニヒョンも泣きたいはずなのに。
「 別に、仕事の連絡だったらいいんだよ、…いや、さっきの子も仕事の連絡みたいだけどさ、」
『 …うん、』
ひょんに後ろから抱きついてたけど、離されて手を引かれてベッドに移動する。
それから、ひょんの膝の上に座らせられてぎゅうって抱きしめられる。
一瞬だけ見えたひょんは、すごく辛そうで苦しそうで泣きそうな顔をしてた。
「 ……最近ずっと話してる子は、Aのことそういう目で見てるの、会ったことない僕でもわかるのに、」
『 そ、うなの、?』
「 そうだよ、!寝る前も休みの日も、何かと理由つけて連絡してきて、…Aのこと好きなの確定じゃんか、」
いつの間にか戻ってる呼び方に安心するけど、ひょんから言われることに混乱して頭の回転が止まる。
新入社員ちゃんが僕のことを好きって、本当に?
確かに、連絡の頻度はおかしいと思ってたけど、でも全部仕事関係だったからそんなこと思わなかった。
「 Aが鈍いのはわかってたことだけど、…僕だって不安になるんだよ、」
『 …うん、…あの子に、他の人に聞いてって言う、』
「 ……うん、」
『 …ごめんね、ひょん、』
「 …僕も、冷たくしてごめんね、」
僕に抱きつきながら顔を上げて、じっと見つめられる。
早く新入社員ちゃんに断りのメッセージ入れたいけど、今はひょんと離れたくない。
「 ……ん、好き、」
『 ぼくも、すき、』
ほっぺを包まれて、ちゅってキスされる。
それから、おでこをこつんって合わせて、またキスをする。
好きの言葉と、たくさんのキスに、さっきまでの不安な気持ちが飛んでいく。
ジミニヒョンも、飛んでいってるかな。
『 ……でーと、したい、』
「 うん、しよっか 」
『 でも、…テヒョンさん、』
「 あぁ、あれ嘘 」
『 え、』
突然のいい笑顔と、僕の焦りの原因のひとつの嘘に戸惑う。
嘘、ってどういうこと。
「 Aが来てくれなかったら本当に連絡しようと思ってたよ 」
『 っ、もう、!』
「 ふふ、ほらデート行こう 」
『 っうん、』
ジミニヒョンの意地悪。
でも、よかった。
ひょんだいすき。
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swlc(プロフ) - 完結おめでとうございます!おとこのことか今でも時々見返してるくらい大好きです!楽しみにしてます!! (2021年8月13日 21時) (レス) id: 9c8ae16837 (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(プロフ) - 完結おめでとうございます!田中さんの作品大好きです!!次の作品も楽しみです! (2021年8月13日 19時) (レス) id: f54e110bf7 (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いつも楽しく読ませていただきました! (2021年8月13日 19時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し(プロフ) - うわああああ!!完結おめでとうございます!次も楽しみにしています! (2021年8月13日 18時) (レス) id: d4b8790329 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - ochonokoさん» ぐ、、、まって、、、書きたかった、、、すみまけん書けなくて、、、めちゃくちゃいいリクエストに気がつけなかった田中悲しいです、、 (2021年8月13日 18時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2021年7月10日 0時